なすは水分が多く腐りやすい野菜です。
とはいえ、種・ヘタ・断面など見た目の変化も多く、どれが腐っている状態なのかが分かりにくいところ。
そこで今回は「なすが腐るとどんな見た目になるのか?見分け方」について詳しく調べてみました。
また、腐る理由についてもお話しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
なすが腐るとどうなる?見た目・臭い・味は?
なすが腐った時は、ヘタ・皮・中身・臭い・味で見分けることができます。
・ヘタの部分にカビが生えて、白っぽくなっている
※カビが生えた部分を切り落とし食べることは可能ですが、中身まで腐っている場合があるので、気を付けましょう。
【皮】
・水分が出てきていたり、ぬるぬるしている
・皮全体が茶色っぽくなってきている
・光沢感がなくなり、ぶよぶよとした感触
【中身】
・実と種がどちらも黒い
・実が柔らかくなっている
【味】
・苦味を感じる
・えぐみが濃くなる
【臭い】
・酸っぱいにおい
上記のような特徴があれば腐っていますが、切った断面の種だけが黒い場合は食べても問題ありません。
種が黒くなるのは時間の経過によるものです。育ちすぎたナスでもみられます。
成分の変化により起こることなので、腐っているわけではない場合がほとんどです。
ナスは腐りやすい野菜なの?腐る理由は?
なすはもともと低温や乾燥にとても弱いです。
また、なす全体の90%以上が水分なので、野菜の中でも非常に腐りやすいといわれています。
ですから、季節や場所に合っていない保存方法にしてしまうと、すぐに変色し日持ちしません。
なすの最適な保存温度は8~12度、湿度が90~95%の環境です。
冷蔵庫では温度が低すぎて「低温障害」になり、常温では夏だと暑過ぎるため傷むのが早くなってしまいます。
腐ったなすを食べた影響は?
腐ったなすを食べると、食あたりになる可能性があります。
食あたりの症状は、
・下痢
・腹痛
・嘔吐
などです。必ず食あたりになるとは限りませんが、胃腸が弱っているときや大量に食べた場合は特に注意しましょう。
なすが日持ちする保存方法は?
なすを日持ちさせるには、野菜室もしくは冷凍保存がおすすめです。
野菜室での保存
なすを1本ずつラップで包み、ジップロックなどの密閉が出来る入れもので保存しましょう。
もし水気がある場合は、傷み防止のためしっかりふき取ってから入れてください。
日持ち期間は約10日です。
また、一度カットしたなすは空気に触れる箇所が大きく、冷蔵では酸化しやすいのでなるべく早く使い切りましょう。
冷凍庫での保存
なすを使いたい大きさにカットし、5分ほど水に浸してあく抜きをします。
あく抜き後、水気をしっかり拭き取りジップロックなどの密閉が出来る入れものに入れて、冷凍庫で保存しましょう。
冷凍庫での保存期間は約1か月です。
使うときは解凍せずに、凍ったまま調理します。
干しなすにする方法
なすが大量にあって冷蔵・冷凍よりもさらに日持ちさせたい場合は、干しなすにして長期保存しましょう。
なすを5mmほどの厚さに切って、天日干しを行い、しっかり乾燥させると干しなすの完成です。
3日ほど干すと完全に水分が抜けるので、冷蔵庫で1年ほど保存できます。
干しなすを調理するときは、1時間ほど水に浸して戻しましょう。
(お味噌汁や煮物に使うときは、戻し時間を短くして調整します)
干しなすにはたくさんのメリットがあります。
・旨味や栄養がしっかり凝縮されている
・調理の手間がかからない
・乾燥させるとかさが減るので、たくさん食べられる
初心者でも簡単に作ることが出来るので、なすを腐らせてしまう前に作ってみてくださいね。
なすが腐るとどんな見た目? まとめ
「なすが腐るとどうなるのか」についてお話ししてきました。
ポイントをまとめます。
・切った断面の種だけが黒い場合は食べても問題ない
・なすは水分が多く腐りやすい
・腐ったなすを食べると食あたりになる可能性
・おすすめの保存方法は、野菜室での保存と冷凍保存
・更に長期に保存するなら干しなすにする
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