血流を改善する効果があるなど、ネギは「健康にいい」といわれる食材です。
でも、食べ過ぎるとネギの成分が体に悪影響を及ぼす場合があります。
そこで今回は「ネギを食べ過ぎるとどうなるのか」について詳しく解説します。
ネギの適量についてもお話しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
ネギを食べ過ぎとどうなる?
ネギを食べ過ぎると、
・おなら
・胃痛(胃もたれ)、下痢
・気持ち悪い
・頭痛
といった症状が出ます。
ネギにふくまれる辛味成分であるアリシンは、臭いの元となる成分です。
にんにくやニラにも含有され、口臭だけでなく体内に入ると血液に溶け込みます。
そして、汗として排出されると体臭になってしまうんです。
おならが臭くなるのもアリシンの影響によるもの。
アリシンが腸内で善玉菌の働きを弱め、増殖した悪玉菌が食べ物を腐らせてしまった結果、強いにおいを発します。
また、殺菌作用による刺激が強いので、食べ過ぎると胃の粘膜が荒れる原因に。
それにより、腹痛や下痢などを引き起こす可能性があります。
他にも、アリシンは本来は血流を促す効果があるのですが、摂取し過ぎると血の巡りが良くなりすぎて神経を圧迫してしまい、頭痛に繋がってしまうんです。
ですから、ネギの食べ過ぎには注意が必要ですね。
ねぎを食べ過ぎた時の対処法は?
腹痛や頭痛などの症状の場合、水分をしっかり摂り安静にしましょう。
アリシンは水に溶けやすい性質があるため、水をたくさん飲むことで効果を薄めることができます。
利尿作用により体外へ早く排出させることも大切です。
口臭や体臭が気になる場合は、牛乳やヨーグルトなどの乳製品の摂取もおすすめですよ。
乳製品にふくまれるタンパク質は、アリシンの作用を弱める働きがあります。
ネギで体調不良を起こさない食べ方!どのくらいが食べ過ぎ?
生ネギであれば10g以上、加熱したものは30g以上で食べ過ぎになります。
ただし、適量は体調や胃腸の強さによって個人差がありますので、様子を見ながら調整しましょう。
また、体調不良にならないようネギを食べるには、適量を心がけることだけでなく食べ方によっても工夫ができます。
ネギにふくまれるアリシンは、加熱することで刺激がやわらぎます。
刺激がやわらげば生で食べるよりも胃に負担をかけることなく、美味しく食べることができますよね。
他にも、生のネギを水にさらすと成分が溶け出す作用があるので、加熱せずに生で食べたい時は水にさらすのもおすすめです。
ネギの栄養と効果について
ネギは健康に効果的な栄養素を多く含んでいます。
デメリットにもなり得るアリシンですが、一方で強い殺菌作用があり「疲労回復」「生活習慣病予防」に繋がるんです。
さらに、血流を促進する働きにより血液をサラサラに保ち、体を温めてくれる効果が期待できます。
そして、ビタミンCは健康な細胞を維持する働きがあるので、肌荒れや細胞の老化を防止します。
緑の部分にはβ-カロテンが豊富にふくまれ、「抗酸化作用」「目や皮膚の粘膜を健やかに保つ」といった効果も。
冬が旬のネギ。
これらアリシンやビタミン・カロテンなど、免疫力を高めるので、風邪やインフルエンザなどの感染症対策にも期待できます。
ネギを食べ過ぎる影響は? まとめ
「ネギを食べ過ぎる影響」についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・主な原因はアリシンによるもの
・適量は生で10g以下、加熱したもので30gまで
・アリシンの刺激を弱めるには加熱や水にさらして食べよう
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