「もう15分も混ぜてるのに一向に泡立たない」
メレンゲ作りには、よくあることなんです。
ツノがぴんと立って、艶のあるメレンゲになるはずなのに今、目の前にあるのはサラッとした卵の白身。
私もつい先日ダルゴナコーヒーを作ろうと思って、メレンゲを泡立てたのですが、出来上がったのは泡が立った、ただの白身でした。
それ以上どうしようもなかったので、仕方なく白身の状態で使うことに……。
ダルゴナコーヒーだけじゃなく、ガトーショコラも、メレンゲクッキーもちゃんとメレンゲにならないと完成しませんよね。
これじゃお菓子作りが出来ない!
今回はそんな悩みを解決するべく
・メレンゲが泡立たない時の対処法、泡立たない理由
について紹介します。
メレンゲが泡立たない3つの理由
メレンゲが泡立たない理由は、3つあります。
- ボウルや調理器具に水分や油が残っていた
- 少量の卵黄が入ってしまった
- 砂糖を加えるタイミングがまずい
メレンゲは繊細なので、ボウルや調理器具に水や油が1滴でも残っていると泡立ちません。
事前にキッチンペーパーで拭き取っておきましょう。
私も水滴が残ってた事で、1度失敗したことがあります。
「これくらいなら大丈夫でしょ」と思っても、しっかりと拭き取る必要があります。
また、砂糖を加えるタイミングを間違えてしまうと、泡立ちません。
砂糖は一度に全ての量を入れるのではなく、2~3度に分けて入れます。
メレンゲが泡立たない時の対処法!
「せっかくのメレンゲが泡立たない!」
そんな時の救済措置として、冷凍庫を活用しましょう。
やり方は簡単!
冷凍庫でメレンゲを30分程度冷やすだけ。
このやり方で「100%復活する」というわけではありませんが、失敗したメレンゲの挽回方法は他にないので、試してみる価値ありです。
※油・水分が入ったことで失敗したものは、冷凍庫でも復活しません。
メレンゲを泡立ちやすくする裏技
メレンゲを泡立ちやすくする裏技は2つ!
砂糖を入れる前、最初から少し塩を入れます。
塩は凝固作用があり、固まりやすくする効果があるからです。
とはいえ、塩を入れると味が変わってしまうため、塩を入れても大丈夫なレシピの時のみに使います。
メレンゲが泡立っていない時の見極め方
「メレンゲが泡だっているか微妙だな」という時の見極め方を紹介します。
泡立ったメレンゲの特徴は、
- ツノが立つ
- ボウルを傾けても流れ落ちない
- 白っぽくなる
といったもの。
半透明でサラサラは失敗です。
また「白っぽくなったけど、ツノが立たない」状態も残念ながらダメ。
私はよく白っぽいけどツノが立たない状態になります。
そうすると、お菓子がきちんと膨らまないんですよね。
泡立ったメレンゲは、「ツノが立つかどうか」が分かりやすいポイントです!
メレンゲを泡立たないまま使うとどうなる?
例えば、ガトーショコラの場合は、2分の1くらいしか膨らみません。
ただ膨らまないだけで、味がまずくなるわけではないんです。
誰かにあげるのではなく、自分で食べるだけなら泡立たないまま使うのもアリです。
失敗しにくい基本のメレンゲの泡立て方
- ボウルや調理器具の水・油をしっかりと拭く
- 卵は冷蔵庫から出したての冷えたものを使う
- 5割くらい泡立ったら、砂糖を2~3回に分けて入れる
- 空気を含ませるように混ぜる
以上がメレンゲの泡立て方です。
成功するメレンゲは、泡立て始めてから10分以内に完成します。
逆に10分以上経ったのに、ツノが立たない場合は残念ながら失敗。
再度チャレンジするか、別のお菓子に再利用です。
泡立たないメレンゲは再利用しよう
泡立たなかったメレンゲは、「クッキー」に変身させちゃいましょう。
【材料】
- 失敗した砂糖入りメレンゲ……卵白2個分、砂糖15g
- 小麦粉……15g
【作り方】
- 砂糖入りメレンゲに小麦粉を振るって、さっくりと混ぜる
- スプーンですくって、クッキングシートに落としていく
- 余熱した170度のオーブンで15分焼く
失敗したメレンゲが、懐かしい味のクッキーに生まれ変わります!
メレンゲが泡立たない まとめ
メレンゲ作りは、繊細な作業だと改めて思いました。
作業に入る前に調理器具の水分を拭き取って、砂糖を何回かに分けて入れる。
基本に気をつければ、成功率がグッと上がります。
おいしいお菓子作りに欠かせないメレンゲ。
今回紹介したポイントを、ぜひ役立ててくださいね。