「医者いらず」とも言われる果物のりんご。
食物繊維が豊富で低カロリー。
健康のためだけでなく、ダイエットに取り入れている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、りんごの食べ過ぎは逆に体に悪い影響があります。
そこで今回は、
・りんごの適量
・りんごの栄養
について詳しく解説します。
りんごの食べ過ぎで下痢?
りんごは100gあたり「水溶性:0.3g」「不溶性:1.2g」と、どちらの食物繊維も含まれています。
食物繊維といえば、腸内環境を整えてくれる嬉しい働きがある成分です。
ただし、摂り過ぎてしまうと便秘や下痢を誘発してしまう可能性があります。
特にりんごは不溶性食物繊維が多いので、便のかさ増しが過剰になり、便秘になりやすいんです!
ですから、りんごの食べ過ぎは下痢よりも便秘になる可能性のほうが高いですね。
また、消化不良によって気持ち悪くなったり、食物繊維の摂り過ぎは体内でガスを発生させおならが出やすくなることもあります。
りんごの食べ過ぎはアレルギーになる?
りんごを食べると、
- りんごそのものに対してのアレルギー
- 口腔アレルギー症候群
といった症状を引き起こす可能性があります。
アレルギーは「食べ過ぎるから発症する」とは限りません。
たとえ少量でも、体調や体質によって症状が出ることも。
どちらもそれまで何の問題もなく食べていたのに、ある日突然発症することがあります。
りんごを食べて口の中が痒くなる、口の周りが腫れる、蕁麻疹が出るようならアレルギーを疑いましょう。
りんごを食べ過ぎると太る?
ヘルシーなイメージがあるりんごですが、食べ過ぎると太ってしまいます。
りんご1個当たりのカロリーは約170kcal、糖質は約40gと決して低いわけではないからです。
1個だけであれば他のおやつを食べるよりはずっとヘルシーですが、2個食べてしまうとそれだけでカロリーは340kcal、糖質が80gとなります。
とはいえ、りんごは食物繊維が豊富で食べごたえも抜群です。
食べ過ぎなければ太る心配はありません。
ただし、りんごジュースなど加工品には要注意!
糖分や添加物が加えられていたり、食物繊維が除かれていることが多いからです。
そのため、そのままのりんごを食べるよりも太る可能性は高くなります。
りんごはどれくらい食べればいいの?
農林水産省が推奨している果物の摂取量はおよそ200gなので、大人なら200g(大きめのりんごで1/2カット)が目安です。
※妊娠中の方も同じ量が目安になります。
小さなお子さんなら、さらに半分の100gにしましょう。
他の果物も食べるなら、1日で食べる果物の合計が大人の場合は200g。
子供の場合は、100gに収まるよう調整してください。
ただし、りんごには糖質が多く含まれていましたよね。
糖尿病の方にとっては、血糖値を上げすぎる要因となります。
果物であっても、食べる量は医師と相談しましょう。
リンゴの栄養について
美容にも健康にも良いイメージのりんごには、下記のような栄養が含まれています。
取り過ぎには注意したい食物繊維ですが、適量であれば腸内環境を改善します。
「腸内環境が整う=肌の調子を整える、太りにくい体質になる」といった効果があるだけでなく、免疫力アップやストレスにも強くなる作用が期待できるんです。
◎ポリフェノール
抗酸化作用を持ち、アンチエイジングや動脈硬化といった生活習慣病を予防します。
中でもポリフェノールの一種であるリンゴ由来のプロシアニジンには、内臓脂肪を減らす働きがあることが報告されています。
りんごのポリフェノール成分は果肉にも含まれますが、主に皮とその皮下に多くあるので、皮も一緒に食べると更に効果が期待できますよ。
◎有機酸(りんご酸・クエン酸)
りんごに含まれるクエン酸やリンゴ酸は、体内の乳酸を分解する作用があります。
分解するだけでなくエネルギーに変えてくれるので、疲労回復にはぴったりの成分です。
りんごは色々なメリットだけでなく、適度な甘さもありますよね。
おやつで甘いもの代わりにりんごを摂り入れることは、ダイエットにおすすめです。
食べる量にだけ気をつければ、まさに「医者いらず」な果物といえるでしょう。
まとめ
「りんごを食べ過ぎる弊害」についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・アレルギーの原因になることもある
・りんごでも食べ過ぎは太る
・りんごの適量はおよそ200g
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