風邪の時に作るものといえばお粥です。
似た言葉として「おじや」がありますが、お粥とおじやの違いって何でしょうか。
そこで今回は、知っているようで知らない
・雑炊とリゾットは?
について詳しく解説します。
お粥とおじやの違いは?
お粥は米から炊いたもの、おじやは炊いたお米を味つけした汁で煮たものです。
とはいえ、おじやは「炊き粥(ご飯からつくるお粥)」とも呼ばれ、同じような意味として使われることもあります。
お粥もおじやも米を煮ているので、普通のご飯を食べるより消化に良いのが特徴です。
とはいえ、おじやよりもお粥のほうが味付けがシンプルで塩分も控え目であることが多いため、より胃腸に優しいといえるでしょう。
その消化の良さから、風邪などの体調不良の時・介護食・離乳食としてもよく用いられます。
お粥は日本だけのものじゃない?
お粥は日本だけで食べられているわけではありません。
胃腸を休めたい時のお粥はシンプルなものが定番ですが、世界のお粥は体調不良の時だけ食べるものではなく、味つけも色々です。
フィンランドではクリスマスの朝ごはんやおやつとして定番の料理です。
ミルクでお米を炊き、好みによってシナモンパウダーやはちみつ等を加えます。
◎八宝粥
中国では臘八節(ろうはちせつ)という祭日に食べられる縁起の良いお粥。
台湾でも日常的に寺院へお供えされているそうです。
具材に特に決まりはなく、もち米と一緒に緑豆や花豆などの豆類を一緒に炊きます。
栗やアーモンド、カボチャなど家庭によって入れる具材は様々です。
◎ボボー・モアン
カンボジアの鶏肉入りのしっかりした味付けのお粥。
雑炊とは?
雑炊=おじやです。
どちらも炊いたご飯を汁に入れて煮ることから、基本的には「雑炊」も「おじや」も同じものといえるでしょう。
雑炊とおじやの違いについては諸説ありますが、区分に明確な基準はありません。
雑炊と呼んだりおじやと呼んだり、呼び方は地域や家庭によっても色々です。
一般的には「鍋のシメがおじや」で「シメではなく料理としてつくるのが雑炊」という捉え方が多いかもしれませんね。
また、米の原型が残っているのが雑炊で、残らないほど煮込むのがおじや。という説もあります。
リゾットとは?
リゾットはイタリアの米料理です。
米をオリーブオイルやバターで炒めて、白ワインやブイヨンでじっくりと煮込みます。
具材に特に決まりはなく、家庭によって魚介類や肉・きのこや野菜など好きなものを入れるようです。
お粥やおじやと比べると、ややこってりした味付けになります。
お粥・おじや(雑炊)・リゾットはどんな時に食べる?
ひと昔前までは「お粥」というと、体調が良くない時や離乳食・介護食のイメージが強いものでした。
ただ、最近はカロリーが少なく「ダイエットに良い」と注目されてきたため、これといって食べるタイミングは決まっていません。
あえて、お粥を食べる日があるとすれば行事食の時ですね。
1月7日/人日(じんじつ)の「七草粥」や、1月15日/小正月の「小豆粥」です。
おじやも特に食べるときは決まっておらず、鍋のシメやあっさりとしたものが食べたい時でしょう。
一方、リゾットは脂肪分を含んでいるので、パエリアと同じ感覚で米料理として食べられることが多いです。
まとめ
「お粥とおじやの違い」についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・おじやは炊いたお米を味つけした汁で煮たもの
・お粥のほうが消化によい
・おじやと雑炊は同じ
・リゾットは脂肪分を含んでいるので、米料理のひとつとして食べられる
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