とんかつがピンクだけど食べても大丈夫?豚肉は危険!生焼けの見分け方

とんかつピンク

メディアやSNSで中心部分がピンク色のとんかつを目にする機会が増えました。

家では良い色に仕上げるのがなかなか難しいので、お店ならではの色合いだと思います。

一方、生の豚肉は食中毒のリスクがあります。

ほんのりピンク色のとんかつは食べても大丈夫?
生焼けとんかつとの見分け方
もし生焼けとんかつを口にしたらどうなる?

とんかつが生焼けになったときの、おいしい再加熱方法も紹介しています。

ぜひ記事をチェックしてみてくださいね。

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とんかつがほんのりピンク、真ん中がピンクだけど食べても大丈夫?

とんかつピンク食べても大丈夫

とんかつの中心部がピンク色だと「食べても大丈夫?」と不安になりますよね。

肉類を殺菌するには、75℃以上の温度で1分以上加熱する必要があります。

この条件を守って調理されたお肉は中の色がピンクでも問題なく食べることができるんです。

中がピンクでも食べても大丈夫な理由や、生焼けとの見分け方を見ていきましょう。

お店のとんかつの色がピンクなのに食べられるのはなぜ?

肉は50〜60℃で少しずつ白っぽい色に変わっていきますが、低温でじっくり火を入れると肉の中心部は完全に白くならずに、ピンク色を残します。

中心部分が75℃以上で1分以上加熱されていれば、ピンク色であっても問題ありません。

お店のとんかつの場合は、温度と時間をクリアしているので大丈夫なんですね。

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とんかつが生焼けかどうかの見分け方

とんかつ生焼けの見分け方

とんかつが生焼けかどうか見極めるポイントも抑えておきましょう。

×透き通ったピンクで水っぽさが感じられる→生焼け
透け感のないピンクでそれとなく白っぽさもある→加熱されている

厚さ1cmのとんかつを180℃の油で揚げた時に中心部分が75℃になるには約3分、2cmのとんかつでは6分ほどかかります。

他にも中心部分を触ってみてひんやりしているのも生焼けのサインです。

生焼けのとんかつを食べるとどうなる?

殺菌が不十分な「生焼けとんかつ」を口にした時のリスクはこちらです。

✔寄生虫感染のリスク
生の肉にはトキソプラズマやトリパノソーマといった寄生虫が含まれていることがあります。感染しても多くの人は無症状ですが、発熱、倦怠感、リンパ節が膨らむなどの症状が出ることがあります。中には重症化して、脳炎や肺炎に至ることもあるので注意が必要です。

✔食中毒のリスク

生の豚肉にはサルモネラ菌、カンピロバクター菌など様々な菌による食中毒リスクがあります。8〜72時間の間に起こる腹痛、下痢、発熱などが主な症状です。
中でもE型肝炎ウイルスに感染すると肝炎症状を起こし、場合によっては死に至ることもあるのであなどれません。

✔流産や死産のリスク

トキソプラズマは妊娠中は特に注意。
健康な人が口にしても腹痛程度で済むことがほとんどですが、妊娠初期の人が感染すると胎児に影響が出る場合があります。
胎児の脳、目、肝機能に影響が出るほか、重度では流産・死産につながる恐れも。
口にしても影響が出るのはまれと言われますが、妊娠中は生焼けを疑われるものは避けた方がいいでしょう。

とんかつが生焼けにならない3つのポイント

とんかつは家で作ると揚げ加減が難しいものです。生焼けとんかつにしないための、ちょっとした小技を紹介しますね。

とんかつが生焼けにならない方法

①肉の温度を常温に戻す

衣をつける前に、肉の温度を常温に戻すと生焼けを防ぐことができます。

ただし、夏は室内で肉を放置し過ぎると傷みやすいので、夏は15分以内、冬は15〜30分を目安にしましょう。

②肉の厚さを均等にする

肉の厚さはなるべく均等にしましょう。

肉を叩いて伸ばしたり切り込みを入れることで、火の入り方にムラがなくなります。

厚さがバラバラだと薄い部分は火が通り過ぎてパサパサに、厚い部分は生焼けといった具合になります。

③油の温度

低温でじっくり揚げると柔らかさがキープされ、美味しいとんかつが出来上がります。

とはいえ、油の温度が低すぎるとしっかり加熱されずに生焼けになりますし、温度が高すぎても「表面は真っ黒なのに中心部分は生焼け」といった具合に。

理想の油の温度は170〜180℃程度です。菜箸を油に入れた時に「大きめの泡が上がってくる」これが170~180℃の目安となります。

生焼けっぽいとんかつの再加熱の方法

生焼けとんかつ再加熱

生焼けとんかつは再加熱すれば美味しく食べることができます。

とはいえ、しっかり火を入れようとレンジで加熱すると衣はシナシナ、中はパサパサに。美味しく食べられる再加熱の方法を見てみましょう。

方法1:二度揚げする

1回目で火がうまく通らなくても、二度揚げすればしっかりと火を入れることができます。

コツは一度冷ましてからもう一度揚げること。

冷ましている時の余熱である程度火を通すことで中はジューシーに、外側はサクッとした仕上がりになりますよ。

方法2:電子レンジ 

食品を中から温めることができる電子レンジは、生焼けっぽいとんかつを効率よく再加熱するにはぴったり。

ですが、加熱しすぎると肉の水分で衣がクタッとしてしまいます。様子を見ながら30秒ずつ温めましょう。

方法3:オーブントースターや魚焼きグリル

トースターや魚焼きグリルは、レンジと違って外側から火を入れていきます。

水分が飛んでサクッとした仕上がりになりますよ。火力調整が難しく衣が焦げることがあるので、上からホイルを被せて加熱するといいでしょう。

まとめ

・中心部分がピンクでも75℃以上で1分以上加熱されていれば食べてOK
・水っぽく透き通ったピンク色をしていたら生焼けのサイン
・妊娠中は生焼けとんかつは口にしない
・二度揚げすると、生焼けとんかつもしっかり火が通る

加熱が不十分で殺菌ができていないと食中毒のリスクがあります。加熱時間や温度が守られたものを食べれば安心ですね。

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