ご飯を保温しておくと、食中毒や腐敗のリスクがあると言われることがあります。
しかし、炊いたご飯を食べきれず長時間保温しておくことや、あえて沢山炊いておくこともありますよね。
保温を長くすると腐りやすいご飯ですが、正しい方法で保温すれば、安全においしく食べることができます。
本記事では、ご飯を保温する際の注意点や、おすすめの保存方法について解説していきますね。
ご飯を保温していると腐る?原因は?
炊飯ジャーの保温機能は温度帯が60度~70度ほどなので、保温していても腐りにくいといえます。
細菌が繁殖するのは30~40度です。
しかし、長期間の保存は湿度が高まるため、菌の繁殖を促す環境がつくられやすくなります。
また、ジャーを開けたり閉めたりすることで温度が上下しやすくなるため、腐る原因になってしまいます。
ご飯の保温はいつまでならOK?
ご飯が腐らない保温時間の目安は約24時間です。
しかし、6時間を超えたあたりからご飯が乾いてきたり、黄色くなるなど品質が劣化します。
また温度が一定に保たれていても24時間を超えると、菌の繁殖や食中毒のリスクが高まります。
保温機能がついた電気炊飯器や保温ジャーを使用する場合は、メーカーの指示に従い、推奨される保温時間や温度設定を守ることが大切です。
そして、気をつけたいのが炊飯ジャーのスイッチを消して、保温する場合。
その場合は温度が一定に保たれていないので、あっという間に腐ってしまいます。
ご飯を保存する時には保温機能は消さないようにしましょう。
炊き込みご飯の保温状態は腐りやすい?
炊き込みご飯は肉やきのこ類などの食材が含まれているため、保温時間が長くなると腐りやすい傾向があります。
たんぱく質などの栄養素が菌のエサとなり、繁殖に適した状態となるためです。
炊き込みご飯を保温する場合は、保温時間を短めにし、必要な分だけ取り出して食べるようにしましょう。
ご飯のおすすめ保存の仕方
ご飯を安全に保存するためのおすすめの方法をいくつかご紹介します。
長い時間保温するのが分かっている時は、あらかじめご飯に少量の酢を入れる方法があります。
酢には殺菌効果があるため、ご飯が傷みにくくなるんです。
✔適量の分けて冷凍::
食べきれない量のご飯は、適量に分けて冷凍保存しましょう。
冷蔵庫での保存でも良いのですが、冷蔵庫に入れてしまうとご飯が固くなったりぱさつきます。
電子レンジで温めてもパサつきが気になることがよくありますから、美味しく食べたい場合は冷凍保存にしましょう。
冷凍したものはレンジで解凍し、ムラなく加熱できるよう途中で軽く混ぜるのもおすすめです。
まとめ
ご飯を保温する際は適切な時間や温度管理に注意し、長くても24時間程度を目安に保温しましょう。
ただし、半日を過ぎたあたりからご飯の美味しさや見た目が劣化し始めます。
保温時間を超える場合や、炊き込みご飯の場合は腐りやすいため、適量を取り出して食べるようにしましょう。
また、保存する際は酢や冷凍庫を使用することで菌の繁殖を防ぐことができます。適切な保存方法を守り、おいしく安全にご飯を楽しみましょう。