大根おろしや煮物を作っても大根が苦いと食べにくいですよね。
すごく苦い大根に当たることもあり、「こんなに苦いのはなんでだろう?」「苦すぎるけど食べても大丈夫?」と思うことも。
そこで今回は、
✔苦い大根は食べられる?
✔苦くない大根の見分け方
✔大根を食べやすく!下ごしらえや調理法
以上について詳しく解説していきます。
苦い大根に当たった経験がある方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
大根が苦い3つの原因
大根の味が苦いのには、主に3つの理由があります。
①旬ではない大根
1年中スーパーで見かけるので、大根の旬を意識していない人も多いはず。
大根の旬は10月〜3月の寒い時期です。気温が低いため、水分が凍らないよう糖度が高くなっています。
一方、夏の高温多湿の環境で育った大根はホルモンバランスが崩れ、ホウ素という成分が不足します。
ホウ素不足が、苦味の強い大根を作ってしまうんです。
②皮を薄くむいた
大根の主な苦味成分は、皮の筋の部分に多く含まれるポリフェノールです。
皮を薄くむくと、苦味成分をそのまま摂取してしまいます。
また、皮周辺は固いため料理の味がしみこみにくくなります。
そのため、苦味を感じやすくなるんですね。
③大根の下の部分を選んだ
大根は部位によって味が異なることを知っていますか?
根っこに近い先端部分には「イソチオシアネート」という成分が多く含まれます。
この成分が大根の苦味や辛味の原因になります。
大根が苦いけど食べても大丈夫?
大根が苦くても食べられます。
大根の苦味の原因の一つ「イソチオシアネート」は、強い抗菌作用があることで知られるほど。
辛子やわさびにも多く含まれているんですよ。
胃液の分泌を促したり、腸の動きを助ける効果も期待できるので積極的に摂る人もいるくらい!
ですから、「大根が苦い」からといって避ける必要はありません。
苦い大根の見分け方
旬ではない時期に大根を買うと、苦い大根に当たる可能性が高くなります。
夏に育った大根は、ホウ素不足の原因から苦味が出ているパターンが多いです。
ホウ素不足の大根の特徴はこちら。
・ひげ根の毛穴の並びが悪い
・大根そのものが曲がっている
残念ながら食べてみないとわからないところも多く、確実な見分ける方法はありません。
ただ、「なるべく見た目がきれいなものを選ぶと苦い大根を避けられる」とも言われています。
大根の苦い部分のおいしい食べ方!3つのポイント
大根が苦いからといって食べられないわけではありません。
一手間加えるだけで、通常の大根と同じように食べることができます。
美味しく食べられる方法を紹介します。
①あく抜きをする
苦味やえぐみは、あく抜きをすることで取り除くことができます。
米のとぎ汁や米ぬかと共に切った大根を煮るだけ!
10分くらい煮るだけで、米のでんぷんが苦味をとってくれます。
②レモン漬けにする
大根おろしやサラダなど、生で大根を食べたいときにおすすめです。
切ったレモンと一緒に10分ほど放置します。
水分と共に苦味が抜けるので、生でもおいしく食べることができます。
レモンの爽やかな香りも一緒に味わえますよ。
③濃いめの味付けで煮る
「あく抜きが手間」と感じるときは、少し濃い味のメニューで調理してしまいましょう。
ぶり大根や煮物など、味のしみるメニューにすると苦味が気にならなくなります。
圧力鍋を使って調理すると、しっかりと味がしみるのでよりおいしく食べられますよ!
まとめ
最後にポイントをまとめていきましょう。
・大根が苦くても食べても問題ない
・苦くない大根を見分けるには、なるべく見た目がきれいなものを選ぶ
・苦い大根はアク抜きしたり、濃い味の料理などがおすすめ
大根が苦くても問題なく食べられることが分かりました。
ただ、苦い場合は食が進まないこともありますから、アク抜きや調理法などで美味しく食べられるようにしたいですね♪