にんにくは香りや風味が豊かな食材です。
料理に深い味わいを与え、滋養強壮や疲労回復といった健康効果も優れています。
しかし、長期保存すると腐ってしまう可能性も。
そこで今回は、
・腐ったにんにくを食べたら起こること
・日持ちさせる方法
についてご紹介します。
にんにくが腐っているのか見分け方を知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
にんにくが腐る2つの原因
①カビや細菌の繁殖
高温多湿な場所ではカビや細菌が繁殖しやすく、にんにくが腐りやすくなります。
また、冷蔵庫でもにんにくは必要以上に水分を含んでしまうので腐る原因に。
傷がある場合も中に雑菌が侵入しやすく、傷みやすいので要注意です。
②空気に触れることによる酸化
にんにくに含まれるアリシンは殺菌する効果がありますが、空気に触れることで酸化し、ジアリルトルメンチアルという物質に変化します。
この変化によって色が黒くなり風味が損なわれてしまうんです。そして、酸化が進むといわゆる「腐る」といった状態になります。
にんにくはどのくらい期間もつ?賞味期限は?
皮を剥いていない生のにんにくは、常温で風通しの良い場所で2週間。
冷蔵庫では1ヶ月間ほど保存できます。
また、加熱したにんにくは腐りやすいので常温保存はおすすめできません。冷蔵庫では2週間ほど保存できます。
にんにくには賞味期限や消費期限が設定されているわけではありませんが、おいしく食べるにはできるだけ早めに消費しましょう。
にんにくが腐るとどうなる?見た目・味・臭いで判断しよう
にんにくが腐ると、見た目や味、臭いに変化があらわれます。
見た目の変化
腐ったにんにくは表面に褐色や黒色の斑点があらわれ、カビのような白い塊が生え、柔らかくなります。
また、切り口が茶色く染まり、中が腐っている場合は指で押した感触が柔らかくなることもあります。
味の変化
苦くなったり、酸っぱくなったり、醗酵したような味がします。
また、喉や舌に違和感や刺激を感じることも。
臭いの変化
本来の香りがなくなり、醗酵したような臭いがする場合があります。
腐敗が進むと悪臭を放つことも。
腐ったにんにくを食べたらどうなる?
腐ったにんにくを食べると健康被害を引き起こす可能性があります。
腐ったにんにくには病原菌や毒素が含まれており、食中毒になる場合も。
症状としては、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状があらわれます。
にんにくを日持ちさせる保存方法
にんにくの新鮮な状態を保ち、日持ちさせる方法としては、以下の方法があります。
にんにくは乾燥した場所を好みます。直射日光を避け、風通しの良い場所に保存することで湿気を防ぎ、カビや雑菌の繁殖を防止できます。
②ネットに入れる
にんにくをネットに入れることで、通気性が良くなり、湿気が防げます。
③塩漬けやオイル漬けにする
塩漬けやオリーブオイル漬けにすると保存期間が長くなります。
まとめ
・腐ると見た目に斑点が出てきたり、白カビが生えたような状態になる
・腐ったにんにくは腹痛や吐き気を引き起こす可能性
・保存する時は風通しのよい場所に。オイル漬けもおすすめ
にんにくは腐りにくい食材ですが、加熱したものを常温保存できません。
腐った場合は分かりやすい変化が出ます。「腐ってる」と判断したら食べないようにしましょう。