きゅうりの皮のトゲトゲが気になる時があります。
「こんなに鋭いとげがついているのはどうして?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、
✔とげを取らないとどうなる?
✔とげの簡単な取り方
✔とげがない代表的な品種
について詳しく解説します。
きゅうりのとげが気になった方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
きゅうりのトゲトゲはなぜあるの?
きゅうりのトゲトゲは動物から身を守るために存在しています。
きゅうりは完熟するにつれてとげがなくなり、青々しく未熟なきゅうりはトゲトゲです。
動物はとげがとれて柔らかくなったきゅうりを好むため、「まだ中の種が育ちきっていない未熟な状態」ということを、とげを持つことで動物に知らせています。
トゲトゲがあるのは、きゅうりの生存戦略なんですよ。
きゅうりのとげは食べても大丈夫?取らないとどうなる?
とげには毒性はないので、食べても特に大きな問題はありません。
ただ、とげは鋭く手で軽く触っただけで「痛い」と感じることも。
あまりにトゲトゲなものは唇や口の中を傷つける危険があるのでおすすめしません。特に子どもが食べるときは注意してあげてください。
しかし、とげのあるきゅうりは新鮮で、かじると歯ごたえが良いものが多いです。
とげを「新鮮な証拠」として、スーパーなどで購入の際には目安にしてみると良いですね。
きゅうりのとげの取り方
きゅうりのとげは水にさらしながら手で撫でれば落とせますが、素手でやるととても痛いです。
ですから、手で取る時にはゴム手袋をつけましょう。乾いたスポンジを使っても取れますよ。
そして、調理の下処理としてトゲを取るには以下の2つの方法をおすすめします。
①板ずりする
日本料理ではメジャーな下処理です。
洗ったきゅうりをまな板に置いて、上から塩をふった後、まな板に押しつけながらコロコロと転がします。
きゅうりの漬物や酢の物によく使われる方法です。
②ピーラーで皮ごとむいてしまう
浅漬けやサラダに使うときは、皮ごと剥いてしまうのもおすすめです。
全部剥かなくても一部分だけ縦に剥いて、しま模様にしてもとげが気にならなくなります。
きゅうりのとげがない品種
きゅうりにはとげのない品種もあり、「いぼなしきゅうり」と呼ばれています。
うどんこ病という病気に強いので栽培しやすいのが特徴です。
皮の色合いが鮮やか。漬物などに使われています。
<フリーダム>
日本と欧米のきゅうりを交配した品種です。
とげがなく雑菌が繁殖しづらいため給食用に流通しています。
とげがあるきゅうりを美味しく食べるレシピ
とげがあるきゅうりは新鮮な証拠です。収穫してすぐに食べればしゃきしゃきとした食感を楽しめます。
梅昆布茶の浅漬け
収穫したきゅうりを、板ずりにしてとげを落とします。
5mm幅の斜め切りにして、密閉袋にきゅうりと梅昆布茶(小さじ1)を入れて、軽くふります。
1時間ほど冷蔵庫で冷やしたら浅漬けの出来上がりです。
韓国風いかユッケ
ボールにみそ(大さじ1)、砂糖(大さじ1)、酢(大さじ2)、ごま油(適量)を混ぜ合わせた調味液を作ります。
白髪ネギと3mm幅に斜め切りしたきゅうり、いかそうめんを調味液と混ぜ合わせます。
より本格的な味にしたいときは、コチュジャンを少々加えてください。
新鮮なきゅうりのシャキシャキ感とイカのねっとり感がマッチしますよ!
まとめ
・とげは小さなお子さんには気をつけてあげよう
・とげを取るには板ずりなどの方法が有効
・とげがないきゅうりの品種は「ポリッシ」「フリーダム」
きゅうりのとげはきゅうりの生存戦略によるものでした。
食べても毒性はありませんが、口の中を傷つける恐れがあれば板ずりするなど、処理しておくと良いですね。