皮が薄い新じゃがはどんな料理にも使いやすく、食べてみると甘みがほのかにあります。
しかし、時おり新じゃがとは思えない「苦い」ものに遭遇することも。
苦いのは毒素だと聞いたことがありますが、本当なのでしょうか。
そこで今回は、
✔苦い部分を食べると食中毒の心配がある??
✔食べた時の対処法
✔苦みやえぐみを取る方法
について詳しく解説していきます。
苦い新じゃがに当たったことがある方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
新じゃがが苦い原因は毒素によるもの?
新じゃがを食べてみて「苦い」と感じるのは、毒素が原因です。
新じゃがにはソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒素の一種である「ポテトグリコアルカロイド」という成分がもともと含まれています。
新じゃがに傷がついたり、日に当てすぎることで毒素は増殖してしまいます。
害虫や鳥などに食べられてしまわないよう、じゃがいも自身が自分で作り出す毒素なんです。
もともとじゃがいもが持っている成分なので少量であれば問題ありませんが、毒素が増えすぎた新じゃがを食べてしまうと身体に影響を及ぼしてしまうことがあります。
身体が弱っているときや疲れているときなどは免疫力も低下しているので、体調を崩してしまう可能性もあるんです。
腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などの食中毒の症状が出る場合もありますから、新じゃがを食べて苦みを感じたらそれ以上は食べないようにしましょう。
新じゃがには毒素の影響で苦みを感じることがありますが、苦みだけでなく痺れやえぐみを感じることも。
これもじゃがいもの成分によるものです。
苦い新じゃがを食べた時の対処法
苦い新じゃがをもし食べてしまった場合には、飲みこむ前であればすぐに吐きだしましょう。
また、飲みこんでしまった場合でも少量であれば人体に影響を及ぼす可能性は低いので、少し様子を見る程度でいいでしょう。
もし、苦い新じゃがをたくさん食べてしまったと言う場合には、病院を受診しましょう。
苦いだけでなく痺れやえぐみを感じるほどの新じゃがを食べてしまうと、食中毒を起こす危険性もあります。
新じゃがの苦味やえぐみをあらかじめ取る2つの方法
①皮を厚めにむく
皮が緑色に変色したり芽が出てしまっているような新じゃがは皮を厚めにむいて、緑色の部分を取り除けば苦み成分が取り除かれます。
しかし、皮を剥いても中まで変色してしまっているような場合には食べないようにしましょう。
②水に浸けておく
ポテトグリコアルカロイドは、水に溶けやすい性質を持っています。
新じゃがを切って、10分ほど水に浸けておくと毒素が溶けだして苦みが軽減されます。
上記の2つの方法を試しても苦味が抜けないようであれば、毒素が残っていることが考えられるので、調理後であっても食べない方が良いでしょう。
苦くない新じゃがの選び方
購入する段階で苦い新じゃがかどうかを見分けるには、
・緑色の部分はないか
・小さすぎるもの、傷の有無
をチェックしましょう。
芽が出ていたり緑色の新じゃがには、ソラニンやチャコニンが含まれています。
また、小さすぎたり傷があるものも「毒素が増えやすかったり、苦い比率が高い」と言われているので、できるだけ避けましょう。
まとめ
・苦味やえぐみを取るには、厚めに皮を剥く、水にさらすという方法が有効
・苦くない新じゃがを選ぶには、芽や緑色の部分がないかをチェック。大きさや傷の有無についても気をつけよう
新じゃがで苦味を感じたら「食べないほうが良い」ということが分かりました。
また、じゃがいもの苦味というのは見た目である程度は判別できるので、今回ご紹介した特徴をぜひ参考にしてみてくださいね。