「こんにゃくの黒くて硬い粒々って何だろう」と不思議に思いませんか。
こんにゃくの材料の一部なのか、なんだかいまいち分からないものですよね。
そこで今回は、
・黒と白こんにゃくの栄養の違い
・こんにゃくを食べるメリット
について詳しく解説します。
こんにゃくの黒いつぶつぶの正体
こんにゃくは本来、生芋から作られます。
そのためベースはグレーの色になり、生芋の皮も混ざるため見た目が黒っぽく、粒も入っているように見えるんです。
また一説によると、こんにゃくの黒いつぶつぶは時代的背景や地域の食習慣も関係しているのだとか。
技術の発展により真っ白なこんにゃくが作られるようになったのですが、昔から西日本で食べられていたのは黒蒟蒻だったため、白蒟蒻はあまり受け入れられませんでした。
そこで、生芋のこんにゃくに似せるために投入したのが、ひじきやカジメやアラメといった海藻の粉末です。
海藻の粉末を入れることで蒟蒻は黒っぽくなり、あの粒々になります。
こんにゃくは黒と白で栄養に違いはある?
結論としては、栄養は白も黒も同じです。
我が家でもこんにゃくを選ぶ際、「身体に良さそうだから」と必ず黒こんにゃくを選んでいましたが、白も黒も栄養は同じだったのですね(^-^;
ただ、強いて言うならば黒こんにゃくの色の元となるアラメ、ヒジキやカジメなど、海藻の粉末が入っているため、食物繊維などのミネラルは白こんにゃくよりも多くなります。
とはいえ、それもほんの少しの違いです。
こんにゃくの保存方法
開封前のこんにゃくは冷蔵保存が基本ですが、常温でも保存できます。
ただし、その場合は劣化が早まらないよう、冷暗所での保存を心がけましょう。
開封後であれば一緒に入っている水のままタッパーに移すなどして、冷蔵庫で保存するとより日持ちします。
一緒に入っている水の正体は、殺菌作用があるアルカリ水です。
封を切ったこんにゃくをそのまま保存するなら、開封時に間違えて捨ててしまわないようにしましょう。
もし、袋の水を捨ててしまった場合は水道水でも代用できますが、雑菌の繁殖の心配があるので2〜3日に一度は水を交換しましょう。
開封前:メーカーそれぞれで異なりますが、大体が30~90日程度のものが多いです。
開封後:アルカリ水に浸けた場合は1週間、水道水であれば3日が目安となります。
こんにゃくは冷凍保存できる?
こんにゃくは水分が多く含まれているため、冷凍には向いていません。
冷凍したものを解凍すると、まるでゴムやスポンジのような食感になってしまうんです。
ただし、その食感をあえて利用する調理法もあります。
我が家では家族が大好きな蒟蒻入りの豚汁を毎回大量に作るのですが、あまりにも作り過ぎてしまった時、余ったものを冷凍したことがありました。
再び解凍して食べてみたところ、こんにゃくの印象は「なんかゴムみたいなものが入ってる!」でした。
はじめはゴムのような食感にびっくりしましたが、ギュッギュッとした食感がやみつきに。
それ以降、我が家ではコンニャクを手でちぎった物をあえて冷凍し、ゴマ油を敷いたフライパンで炒め、砂糖、醤油、七味唐辛子で味付けをしたピリ辛こんにゃくを作り食感を楽しんでいます。
こんにゃくを食べるメリット
こんにゃくには、特に女性に嬉しい健康効果が沢山あります。
体内で消化されない食物繊維、コンニャクマンナンが豊富です。
食物繊維には水溶性と不溶性のものがありますが、こんにゃくには不溶性の食物繊維が沢山入っており、胃腸の中で水分を吸って膨張し、血糖値の上昇を抑えたり、便秘を予防してくれます。
また、腸の老廃物を排出し腸内環境を整える効果も。
しかし、不溶性の食物繊維は摂りすぎると消化が悪くなりがち。腹痛の原因にもなってしまうので、胃腸が弱い方は気をつけたいですね。
◎カルシウム
カルシウムは骨粗しょう症を予防し、骨や歯を丈夫にしてくれる効果があります。
◎セラミド
美肌成分とも呼ばれているセラミド。
角質層の隙間を満たしてくれる成分です。瑞々しく潤いのある肌を保ってくれます。
◎カリウム
ミネラルの一種であるカリウム。
余分な塩分を排出して、血圧を下げる効果も期待できます。
まとめ
こんにゃくの黒い粒は、生芋の皮や海藻の粉末類によるものだと分かりました。
また、黒と白といった色による栄養の違いもほぼありません。
こんにゃくは整腸作用がありダイエットやお通じを良くする効果が期待できるので、積極的にメニューに取り入れていきたいですね♪