金時草のおいしい食べ方|生で食べられる?茎はどうする?

金時草

金時草は加賀野菜として知られています。

北陸の方には身近な野菜かもしれませんが、全国的にはまだまだスーパーで見かける機会は少ないです。

せっかく見かけても「食べ方がよく分からない」なんてこともありそうですね。

そこで今回は、

・金時草のおいしい食べ方
・下処理の方法
・金時草の栄養

について詳しく解説します。

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金時草の食べ方は?

金時草の食べかた

金時草は鮮やかな色が特徴で、茹でるとお湯に金時草の紫色がつきます。

大抵は茹でたものにポン酢や醤油・ドレッシングをかけて食べることが多く、オクラのようなぬめりを強く感じます。

そんな金時草ですが、実は生で食べることもできるんです。

生でサラダのようにして食べるとぬめりはあまり感じられず、シャキシャキとした食感が印象的。味は野草のような独特の苦味やえぐみを強く感じます。

金時草の下処理方法

食用として使うのは主に葉っぱの部分なので、まずは茎から葉っぱをちぎりましょう。

※茎は肉や魚の臭み消しとして使えます。捨てないで保存しておくと良いですよ。

葉っぱをサッと水洗いし、沸騰したお湯に入れます。金時草はすぐに火が通るので30~60秒くらいでザルにあげます。

茹で時間はお好みの固さによって調整してください。

あげたものを冷水ですすいだら下処理の完了です。

<レンジ加熱の方法>
金時草はレンジでも加熱が可能です。
水洗いしたら水気をとってラップをかぶせ、600wのレンジで1~2分ほど温めましょう。

金時草は加熱すると紫が緑に変色します。

色合いを重視したい場合は、サラダなどの生食用として使いましょう。

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金時草のおすすめレシピ

金時草のレシピ

金時草はほうれん草などのように茹でて調味料と和えたり、生で食べたりと色々な食べ方が楽しめます。以下からおすすめのレシピを見ていきましょう。

金時草のゴマ和え

茹でた金時草にすりごまや醤油と砂糖を加えて混ぜます。

ゴマの風味でとても食べやすかったです。

お浸し

茹でた金時草にカツオ節や醤油をたらして食べます。

お浸しだと金時草の独特の風味が気になるので、好き嫌いが分かれると思います。

酢の物

金時草の代表的なレシピです。

茹でた金時草に三杯酢を振りかけます。三杯酢に葉の部分の紫色がにじみ出て、とてもキレイな色に仕上がります。

おろし生姜を少々加えると、爽やかで食べやすい風味になりますよ。

金時草のきんぴら

固くて苦味がある、捨てられがちな茎を使います。

フライパンにゴマ油とすりおろしのニンニク少々をいれ、香りがしてきたら茎を入れて炒めます。少量の砂糖、醤油で味付けし、あればゴマをふりましょう。

立派なおかずの一品になります。

金時草のヴィシソワーズ

金時草独特の風味は残りますが、鮮やかな色がとてもキレイであまりクセもなく栄養価の高いスープになります。

金時草が茹で上がったら水気を切りミキサーにかけます。ペーストになった玉ねぎと金時草、牛乳、コンソメを鍋に入れましょう。仕上げに塩コショウで味を整えます。

金時草のクセが気になる場合は、牛乳を多めに入れたり生クリームを追加するのもおすすめです。

金時草とツナの和え物

茹でて水気を切った金時草にツナを入れ、ポン酢で味付けします。

ツナはオイルタイプのものを選びましょう。金時草の独特な風味がまろやかになります。

物足りない場合は、冷水に浸した玉ねぎのスライスも一緒に入れてみて下さい。

シャキシャキとした食感と爽やかなポン酢の味が相まって、いくらでも食べられるようなおかずになります。

金時草のサラダ

金時草のキレイな紫色をいかしたサラダもおすすめです。

ゴルゴンゾーラを使うとコクのある大人なサラダに仕上がります。葉と茎を両方使ってもいいですし、食べやすいように葉っぱだけでも構いません。

オリーブオイル3:酢2:はちみつ1に塩コショウを入れて、ドレッシングを作ります。皿に盛った金時草にこのドレッシングを回しかければ完成です。

この時に松の実も散らすと、ワインに合う料理になります。

天ぷら

金時草の葉の部分を3センチほどにカットします。

水でてんぷら粉を溶き、金時草に絡めて油で揚げます。水で天ぷら粉を溶いたものに氷を入れて少し溶かすとカラッと仕上がりますよ。

食べる時は出汁よりも塩のほうが金時草の味を引き立てます。

金時草の栄養

金時草の紫色の元となるアントシアニン。

アントシアニンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、免疫力の向上、老化防止、眼精疲労の改善などに役立ちます。

また、金時草のぬめり成分は血液をさらさらにする、血糖値や血中コレステロールを下げる、粘膜保護、抗ウィルス、細胞活性作用などの効果があります。

他にも…

◎βカロテン
緑黄色野菜に豊富に含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、活性酸素の発生を抑えます。
動脈硬化や心筋梗塞などは活性酸素が原因となるため、βカロテンは生活習慣病を予防するといえるでしょう。

◎ビタミンC

風邪や肌荒れ予防、疲労回復などの効果があります。
ビタミンCは体内で作ることができない栄養素です。食材からしっかり取り入れたいですね。

◎GABA

アミノ酸の一種のGABAには気持ちを落ち着かせる抗ストレス作用、血圧の上昇を抑えるといった効果があります。
金時草にはGABAが豊富にふくまれているので、積極的に摂取したいですね。

金時草には毒がある?

金時草には独特な苦味やえぐみがありますが、毒性はありません。

むしろ、苦味やえぐみなどの大人の味を楽しめる野菜でもあります。

まとめ

金時草は加熱するのは勿論のこと、生でサラダとして食べられることが分かりました。

ただ、茎は食べにくいので取り除いたり、細かく刻んで食べましょう。

また豊富な栄養素を含んでいるので、積極的に摂りたい野菜でもあります。

栄養価も高い金時草。様々な調理法で味わいたいですね。

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