菱餅はひな祭りに食べる和菓子です。
三色の餅をあわせて作られたものですが、地方によっては5色や7色のものもあります。
そんな菱餅を食べる際は包丁でカットしましょう。
今回は菱餅の食べ方について分かりやすくお話していくので、お役に立てれば嬉しいです♪
菱餅の食べ方は?
菱餅は厚みがあるので、食べる際にはカットしましょう。
とはいえ、菱餅は縁起ものなので「包丁を入れてもいいの?」と心配になるかもしれませんが包丁を入れても大丈夫です!
柔らかい菱餅であれば「角が立たずに生きていける」という意味を込めて角をちぎることもありますし、基本的にちぎったり切ったりしても問題ありません。
むしろ、菱餅を食べるお子さんの喉につまらないよう、包丁で切って食べやすくしたほうが良いんです。
菱餅は三色の餅をつなぎ合わせて作られたものです。
色と色の境目に軽く包丁を入れるだけで、簡単に切り分けられます。
固いタイプの菱餅は生の餅なので、必ず加熱して食べましょう。
菱餅を食べる意味や味
女の子がひな祭りに菱餅を食べることは、無病息災や子孫繁栄などの意味が込められています。
また、菱餅はお雛様へお供えをするものですね。
お雛様は女の子の身代わりになって「災難や厄を引き受けてくれる」と言われています。
そのお雛様へ感謝の気持ちを込めてお供えするのが菱餅です。
赤(ピンク)…クチナシの実で色付けされています。ひな祭りと関連深い桃の花をイメージしています。
白…純白をイメージしたもので、ヒシの実が使われています。
緑…新緑をイメージした色で、よもぎが使われています。
ピンクは「魔除け」、白は「長寿」、緑は「健康」といった意味があります。
また、上記で紹介したようにかつてはクチナシやヒシの実が着色に使われていましたが、今は代用品を使用することも多いようです。
それぞれの味はほとんど変わりなく、緑の餅が「よもぎの風味がするな」といった風味を感じるくらいです。
菱餅はレンジ加熱できる?
菱餅はもち米に食用色素を加えたものなので、普通のおもちと同じ調理方法になります。
カチコチに固いタイプの菱餅は、はじめからレンジ加熱をするのはNG。
一度加熱して固くなってしまったお餅を軽く温める場合でしたら、レンジ加熱はOKです。
固い菱餅は、トースターやフライパン(くっつかないホイル使用)で焼いたり、出し汁などで煮込みましょう。
菱餅のおすすめレシピ
ちぎってあんこやきなこに付けて食べるのも美味しい菱餅ですが、少し手を加えるだけで美味しい料理に変身します!
赤・白・緑の三色のキレイな色味で、料理が華やかに見えますよ♪
餅の上にピザ用チーズやケチャップ、あればハムや火を通した玉ねぎを小さく切ったものを乗せ、フライパンで蒸し焼きにします。
チーズや餅が固くなってしまわないうちに、美味しく食べましょう。
ただし、餅が分厚い場合は火が通らないことがあるので、薄く切ったもので作ると良いですね。
◎お雑煮
お雑煮と言ってもお正月に作るような手の込んだものではないので、簡単に作ることができます。
鍋にだし汁を適量、醤油、みりん、酒を入れ(醤油1:みりん1:酒1)、煮立ったら冷蔵庫にある野菜を一口大にカットして煮込みます。
最後に焼いた餅を入れて、簡単お雑煮の出来上がりです。
◎いそべ餅
お餅を焼いたら、お醤油につけて海苔で巻いて食べましょう。
我が家では醤油につける前にバターにくぐらせる食べ方が家族全員大好きです。
◎じゃがもちガレット
餅2切れ、ベーコン4枚、じゃがいも200gを用意します。
じゃがいもは千切りにし、水に浸しておきます。ベーコンと餅も千切りにします。
水気を切ったじゃがいも・ベーコン・餅を混ぜ合わせ、塩コショウを振りオリーブオイルを大さじ2を入れます。
薄くサラダ油を敷いたフライパンに平らになるよう混ぜた具材を敷き詰め、両面こんがり焼き目がつくまで焼きましょう。
モチモチとした食感が美味しいので、温かいうちに食べてくださいね。
◎みぞれ餅
餅を一口大にカットします。
サラダ油を入れたフライパンで、弱めの中火で揚げ焼きにします。
餅が破裂する恐れがあるので、ゆっくりと低温で揚げて下さい。
鍋に大根おろし、醤油、酒、みりん(醤油1:みりん1:酒1)と大根おろしを入れて煮立てます。
そこへ揚げた餅を入れて、サッと煮て完成です!
大根おろしと和風の汁でさっぱり美味しく食べられますよ。
◎大学餅
サラダ油を敷いたフライパンで、一口大にカットした餅をキツネ色になるまで焼きます。
そこへ砂糖、醤油(砂糖2:醤油1)と黒ゴマを入れて、餅に絡めて完成です!
まとめ
「子供が健康に育つように」という願いが込められた菱餅は魔除けのようなものです。
「包丁を入れていいのかな?」と思いますが、食べやすいように調理してあげましょう。
大切な我が子と一緒にお祝いするひな祭りですから、菱餅を一緒に食べながら意味や由来をお子さんに分かりやすく説明してあげるのも良いですね♪