キャベツの千切りを食べた時、苦味を感じたことありませんか。
私も何度か、野菜室に保管していたキャベツの千切りを食べて、苦さを感じた経験があります。
「古くなってる?」「ひょっとして農薬?」
と色々な可能性が浮かびましたが、実際どうなんでしょうか。
・苦い時の対処法とレシピ
・苦くさせないために出来ること
について詳しく調べましたので、キャベツを食べる時の参考にしてくださいね。
キャベツが苦いのはなぜ?食べても大丈夫?
苦いのは、古いからでも、腐っているからでもありません。
キャベツに含まれる「イソチオシアネート」と「シュウ酸」が原因なんです。
中でもイソチオシアネートは、動脈硬化を予防したりと体に良い成分なんですが、空気に触れることで、苦みが出ます。
購入した当初は苦くないのに、あとから苦く感じるのも、切れている部分が酸化してしまうから。
また、農薬ではなく、「肥料」が原因になることもごく稀にあります。
窒素系の肥料を多く与えた時に、苦くなることが多いのだとか。
(農薬に関してですが、苦みを感じるほどの残留農薬がキャベツに残っていることは、通常有り得ません)
キャベツが苦いと腹痛を起こさないか心配になりますが、いずれも体に影響はないんです。
・生ごみのような臭い
・黒くなり、汁が出る
・ぬめりがある
腐った時は明らかに食べられない見た目や、臭いがします。
キャベツが苦い時の対処法3つのポイント
「食べたいけど苦みが気になる!」そんな時、すぐに苦さを和らげる方法を紹介します。
- 加熱する
- 味の濃い料理に使う
- マヨネーズ・ドレッシングで和える
キャベツは千切りのような、生がもっとも苦みを感じやすいんです。
反対に加熱すると、甘みが引き出され、苦さを感じにくくなります。
また、トマトやカレーベースの味の濃い料理に使ってみるのも、上手くごまかせるんです。
生のまま食べたい方は、マヨネーズやドレッシングで和えると、こちらも苦みが弱くなりますよ!
人参やツナといった具材を追加すると、なお食べやすくなると思います。
キャベツの苦みが気にならないレシピ
丸ごと葉が残っているなら、ロールキャベツがおすすめです。
じっくりと煮込むので、キャベツの甘みが存分に引き出されます。
千切りキャベツであれば、お好み焼き・とん平焼きに使うことが出来ますよ!
他にもスープ、卵やお肉と炒めるのもおすすめです。
キャベツを苦くさせない保存方法
保存方法の工夫によって、キャベツを苦くさせないことは可能なので、順に紹介していきますね。
①水にさらす
苦みのもととなる「イソチオシアネート」は、水に溶けだすという水溶性の性質を持っています。
ということは、キャベツをカットした後に、ざるに入れて水にさらすことで、苦さを抑えることが出来るというわけなんです。
しかし、あまりに長時間水にさらすと、キャベツに含まれるビタミンCを始めとしたビタミン類も流出してしまいます。
5分以内を目安にしましょう。
②よく切れる包丁を使って、食べる分だけ切る
包丁の切れが悪いと、酸化する部分が増え、苦いキャベツになってしまいます。
食べる分だけ切り、残りは空気に触れないよう、ラップやジップロックでしっかりと覆いましょう。
➂丸ごとに近い状態で保存
酸素に触れる部分を少なくするため、葉を1枚ずつめくり、丸ごとに近い状態で保存します。
葉をめくりにくい時は、先に芯の部分をカットしておき、そのうえで湿らせたキッチンペーパーを詰めると長持ちするんですよ!
そして、全体を新聞紙やラップで包んで、ビニール袋に入れます。
(この時、蒸れ過ぎないよう、袋の口は少し開けておきます)
キャベツが苦い理由と対処法 まとめ
キャベツが苦いのは、古さや、農薬が原因ではないことが分かりました。
ポイントをまとめます。
- キャベツが苦い原因は『イソチオシアネート』と『シュウ酸』
- 苦い時は加熱して甘みを引き出す
- 酸化しないように保存する
キャベツが苦いと「食べても大丈夫なのか」心配になりますが、体に影響はないみたいですね。
とはいえ、苦さが強すぎると箸が進みませんから、そんな時は加熱したりドレッシングをかけて食べたいと思います。