今回はにんにくの生焼けは腹痛を起こすかどうかについてお伝えしていきます。
元気が出る食べ物の代名詞「にんにく」
焼肉店では、メニューに「にんにくのホイル焼き」があることも!
ここぞというときに口にすることも多いにんにくですが、食後の腹痛に悩まされる人が多いのも事実です。
父もラーメンにすりおろしニンニクをたっぷりとのせ、いつもお腹を壊していました……
・生で食べられるにんにくってあるの?
・にんにくの適量
なんとしても生にんにくを食べたいという猛者向けに、お腹が痛くなりにくい食べ方も紹介しています。
ぜひ本記事をチェックしてみてくださいね。
にんにくは生でも食べられる?生焼けの場合は?
にんにくは生でも食べることができる野菜です。
すりおろした生ニンニクは、焼肉や馬刺しの薬味に使われています。
ニンニクは元気になれる野菜の代名詞!栄養素を抽出したサプリや栄養剤もたくさん売っていますよね。
生のニンニクに含まれる「アリシン」は疲労回復効果の他に、強い殺菌効果があります。 大量に口にすると腸内環境を保つ善玉菌も一緒に殺してしまうのです。
結果、下痢や腹痛に苦しむことになってしまいます。
先日、抗生剤を処方された時「腸内の菌も殺菌するから服薬中はお腹がゆるくなるよ」と言われました。天然の抗生剤であるニンニクでお腹が痛くなるのも同じ原理と言えそうです。
そんな「アリシン」を80℃以上で加熱すると、殺菌効果の低い「アホエン」に変化します。
中心部まで火が入っていない生焼けのニンニクは、十分に加熱されているとは言えません。腹痛の原因になるので再加熱しましょう。
生でニンニクを食べるなら気をつけたいこと
ニンニクを生で食べるなら、産地にこだわってみましょう。
安く出回っている中国産のニンニクは、辛みと刺激が強い傾向があります。
日本産のニンニクは生で食べても落ち着いた味と風味が特徴です。
青森県産の「福地ホワイト六片」という品種がメジャーですね。
さらに生で食べるのにぴったりな品種が「ジャンボニンニク(エレファントガーリック)」です。
無臭ニンニクと言われることもあり、丸ごと食べたり薬味に好まれたりしています。
ソフトボール大の大きさですが、刺激が少ないので腹痛のリスクも多少抑えることができるでしょう。
にんにくの適量と加熱調理する時のポイント
にんにくの適量は生で食べる場合は1日1〜2片(10g)ほど、加熱したものでも3〜4片(20g)ほどです。
ただし、胃腸が弱い人や下痢を起こしがちな人にとってニンニクは刺激が強いので、毎日続けて食べるのは止めましょう。
生ニンニクに多く含まれるアリシンは、加熱してアホエンに変化すると殺菌効果が弱まります。
アホエンは血流改善、免疫力アップが期待できるのでぜひ取り入れたいところです。
そんなアホエンを効率よく摂取するには、80℃くらいのやや低温でじっくりと火を入れるのがポイントです!
低温料理用の調理器具で、コンフィ(オイル煮込み)にすれば長期保存もできますよ。
手軽に加熱調理したいときは皮を剥いたニンニクをお皿に乗せて、30秒〜1分加熱するだけでもほくほくの食感を楽しむことができます。
お腹を壊しにくい生にんにくの食べ方
アリシンで殺菌されてしまった腸内細菌をおぎなうことで、腹痛のリスクを下げることができます。
乳酸菌が含まれるヨーグルト、キムチ、チーズなどを一緒に取り入れるといいですね。
キャベツ独自の栄養素「ビタミンU」も胃腸の粘膜を守る役割があります。
先に食べることで満腹中枢を刺激するので、食べ過ぎを抑制することができますよ。
空腹状態でニンニクを食べると、アリシンの効果はより強く出てしまいます。生ニンニクを口にする前に、先にこれらのものを食べておくと安心ですね。
なお、体調によっては万全の対策をしても腹痛を引き起こす可能性もあります。どうしても腹痛を避けたいシーンでは、生にんにくを口にしないようにしましょう。
まとめ
・加熱するとアリシンはアホエンに変化するので、腹痛のリスクはやや下がる
・ジャンボニンニクは生食にもむいている品種
・ニンニクを口にする前に、乳製品やキャベツなどを口にしておく
にんにくは生でも食べることができますが、食後に大切な予定があったり、すぐにトイレに行けない時は、口にするのは避けたほうが安心です。
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