今回は苦いたけのこについてお伝えしていきます。
春先になると、採れたてのたけのこを目にしますよね。
慣れないアク抜きに悪戦苦闘したのに、「食べてみたら苦かった…」となると悲しくなります。
そんな苦いたけのこの原因や対処方法についてご紹介していきます。
・苦いたけのこは食べても大丈夫?
・失敗しないアク抜きの方法
・苦いたけのこの対処方法
旬のたけのこをおいしく食べるためにも、記事をチェックしてみてくださいね。
たけのこがあく抜きしても苦い!なぜ?
せっかくアク抜きをしたにもかかわず苦いと、腐ってるのか不安になりますよね。
たけのこが苦いままなのには2つの原因があります。
①たけのこが原因
たけのこは、成長するにつれてえぐみが強くなります。
土からちょこっと顔を出したくらいのものであれば、そこまでえぐみが強くありません。
頭が土からだいぶ出てきたものを収穫すると、えぐみ成分がたっぷりと含まれることになります。
また、アクの成分は収穫してからも増えていきます。そのスピードは1日でなんと2倍!!
成長していないたけのこにも関わらず苦かった時は、収穫してから時間が経っていた可能性があります。腐ってるから苦いわけではないんですね。
②茹で時間が足りなかった
あく抜きにはたっぷりとしたお湯で1時間は茹でる必要があります。
茹でるときは、皮をつけたままでじんわりと火を通していきます。
「下茹でしておしまい!」ではないのですね。
茹でた後は、一晩は茹で汁につけ冷ましていく工程があります。これは、水溶性のアクがじんわりとたけのこから出続けるため。
茹でた後、水の中で放置する時間が必要になってくるのです。
苦いたけのこを食べても大丈夫?
舌に残る強い苦味は食べて大丈夫なのか不安ですよね。
苦いたけのこを口にしても、毒性はないので安心してください。
苦味の原因はシュウ酸とホモゲンチジン酸。
シュウ酸は、ほうれん草に多く含まれていることで有名な成分です。
大量に摂取すると結石の原因になりますが、ごくたまに苦いたけのこを食べた程度で影響が出るのはまれでしょう。
シュウ酸はカルシウムと結合するとえぐみがなくなります。
ホモゲンチジン酸は、アミノ酸の一種でアルカリ性の水で取り除けます。
とりすぎるとシミやそばかすの原因になってしまいます。一食分苦いたけのこを食べても影響が出ないでしょう。
たけのこのあく抜き!正しい方法は?
たけのこは、あまり成長が進んでいないものを選んでください。
「ちょっとでも大きいものを」と思ってしまいますが我慢してくださいね。
そして、たけのこが手に入ったら、すぐにアク抜きをしてください。
アク抜きは以下の方法で行います。
2.たけのこ全体に水が被るようにし、米ぬか1カップほどと赤唐辛子1本を入れる
3.沸騰したら弱火で1時間ほど煮て、灰汁を取る。目安は根元に串が刺さるまで
4.鍋にたけのこを入れたまま 一晩放置
5.洗い流して開くように皮を剥く
特に茹でた後一晩放置するのは、「湯どめ」と言われるテクニックです。
「湯どめ」は、たけのこに残ったあくが溶け出す大事なプロセスなので省略しないようにしましょう。
米ぬかが用意できないときは、生米を大さじ3杯入れてもかまいません。たけのこのあく抜きは時間がかかると覚悟しておきましょう。
たけのこが苦い時の対処法
苦いたけのこは、もう一度火にかければアク抜きができます。
水1リットルに対して小さじ1の重曹を混ぜましょう。
半分に切ったたけのこを入れて、弱火で30分〜1時間ほど追加加熱すればOK!
重曹は、米の研ぎ汁に変えても大丈夫です。
また、電子レンジを使っても追加のアク抜きができます。
深さのある耐熱容器に半分に、切ったたけのこがかぶる程度の水と小麦粉と米(それぞれ大さじ2)を入れます。
10分間、レンジでラップをせずに加熱します。
油を使って調理する方法もあります。
油はアクを分解する性質があるので、天ぷらや唐揚げにすると苦味を落ち着かせることができます。
衣をつけて揚げてしまえば、苦味が気にならなくなりますよ。
まとめ
・たけのこのあく抜きは1時間茹でたあと、一晩は鍋に入れたまま放置する
・茹でるときは重曹や米でアルカリ性の水を作る
おいしそうなたけのこが手に入ったらすぐに食べたくなりますよね。
食べたい気持ちはグッとこらえて1日かけてじっくりアク抜きをしてください。
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