黒糖は和菓子などのデザートに使われるだけでなく、黒糖パンといった商品もありますね。
そんな身近な黒糖ですが、1歳未満の赤ちゃんに与えてはダメなんです。
そこで今回は、
・黒糖の危険性
・乳児ボツリヌス症と対処法
・黒糖が含まれている商品は?
について詳しく解説していきます。
赤ちゃんは黒糖をいつから食べられる?
赤ちゃんに与えてはいけない食材の1つとしてはちみつがあります。
はちみつは「1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えてはいけない」と、厚生労働省からも公式に注意喚起が出されているほどに注意が必要な甘味料です。
そんなはちみつと同様に注意の必要な甘味料があります。
それが黒糖です。
ではなぜ、はちみつや黒糖は1歳未満の赤ちゃんに与えることを禁止されているのでしょうか?
それはボツリヌス菌が含まれている可能性が大きいからです。
ボツリヌス菌は主に土壌や砂などに含まれている菌で、120℃で4分以上の加熱によって殺菌が可能になります。
しかし、はちみつや黒糖はこの基準を満たしていないため、ボツリヌス菌が死滅していない可能性が大きいのです。
「それなら年齢関係なく食べてはいけないのでは?」と思うかもしれませんが、1歳以上になると腸内環境が整うため腸内細菌がボツリヌス菌をやっつけてくれます。
そのため、1歳以上の子供や大人は食べても平気なのです。
しかし、1歳未満の赤ちゃんだと腸内環境がまだ整ってはいないため、ボツリヌス菌に負けてしまいます。
結果、乳児ボツリヌス症になってしまうのです。
また、黒糖と同じサトウキビを原材料としているきび砂糖はボツリヌス菌の殺菌条件をクリアしているためボツリヌス菌の危険性はありません。
しかし、虫歯や消化不良などの恐れから9ヶ月以上からの摂取が推奨されているため、1歳未満の赤ちゃんの離乳食などには基本的に甘味料は使用しないことをおすすめします。
黒糖を食べたら起こりえる症状
1歳未満の赤ちゃんが黒糖を食べてしまうと乳児ボツリヌス症になる可能性が高いです。
乳児ボツリヌス症は3~30日の潜伏期間を経て発症します。
主な症状として見られるのが神経麻痺です。
呼吸筋の麻痺にまで達することがあるため、非常に危険な病気です。
数日かけて症状が進むこともあり、便秘や鳴き声が弱いなどの初期症状が出て、その後徐々に緊張性の低下などの症状悪化が見られ、無呼吸にいたることがあります。
蜂蜜や黒糖は栄養価が高く、風味付けにもなるため人気の甘味料ですが、それは「大人にとっては」ということを念頭に置いておきましょう。
黒糖やはちみつのように大人にとっては美味しく栄養価の高い食材であっても、大人に比べて体の機能が整っていない赤ちゃんにとっては猛毒になる可能性があります。
与える前にその食材に隠された危険性などに十分注意を払いましょう。
黒糖パンや黒糖製品はいつから?
黒糖と同様に黒糖パンや黒糖製品は1歳以上になってから与えるようにしましょう。
パンや加工製品となるとアレルギーの問題も出てくるため、他の使用食材についても注意が必要です。
ただ黒糖パンの風味が苦手な子供もいたり、黒っぽい見た目が好きではないという子供もいたりするため、普通の食パンではなくあえて黒糖パンを与えるメリットは正直ありません。
年齢に関係なく、幼いうちは黒糖パンや黒糖製品は避けておく方が無難です。
まとめ
・黒糖を食べると乳児ボツリヌス症の可能性
・黒糖パンや黒糖製品も1歳以上になってからだが、アレルギーの問題などがあるのでもう少し大きくなってからが望ましい
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