さっぱりとした梅干しは塩分補給にもなり、食の進みを助けてくれます。
「赤ちゃんの離乳食にも使いたいな」と思うのですが、何歳からなら使ってもOKなのでしょうか。
そこで今回は、
・塩抜きの仕方
・はちみつ梅やカリカリ梅について
・与える際の注意点とレシピ
について詳しく解説しますので、参考になれば嬉しいです。
梅干しはいつから食べられる?
離乳食の梅干しは塩抜きを必ずしましょう。
塩抜きした梅干しを与えられるのは、離乳食後期の9ヶ月頃からです。
梅干し一粒に含まれる塩分量は、
- 梅(塩漬け)…約1.5g
- 梅(調味漬け)…約0.6g
となっています。
この塩分量は赤ちゃんには高すぎるため、離乳食開始すぐから梅干しを食べさせることはできません。
離乳食後期の9ヶ月ころになると、消化器官がしっかりしてくるので塩抜きした梅干しなら食べることができます。
この時期に与える際は、果肉をペースト状にして味付けのアクセント程度の量にしてください。
塩抜きせずにそのまま梅干しを食べられる目安は3歳すぎになりますが、その場合も丸ごと1個ではなく、
- 少量で
- タネだけは必ずとって
与えるようにしてくださいね。
梅干しの塩抜き方法
梅干しの塩抜き方法を紹介します。
・梅干し
・タッパーなどの容器
・梅干しが浸るくらいの水またはぬるま湯
・塩少々
容器に水(ぬるま湯)と塩を入れて塩をしっかり溶かし、そこに梅干しを入れます。
冷蔵庫で一晩放置し、ザルで水気を切りましょう。
塩抜きした梅干しの保存期間は約1週間ほど。
塩抜きしていないものと比べると傷みやすいので、必ず冷蔵庫で保存するようにしてくださいね。
はちみつ梅干し・カリカリ梅はいつから食べられる?
塩抜きしたはちみつ梅干しが食べられるようになるのは、1歳になってからです。
はちみつ梅干しは、梅干しをはちみつ液に漬けて作ります。
塩分もさることながら、はちみつには”ボツリヌス菌”が含まれています!
このボツリヌス菌が、1歳未満の赤ちゃんにはとても危険です。
1歳未満の赤ちゃんの腸内環境はまだ整っていないため、ボツリヌス菌が腸内で増えてしまい『乳児ボツリヌス症』を起こしてしまう可能性があります。
乳児ボツリヌス症の症状は、
・ほ乳力の低下
・元気の消失
・泣き声の変化
・首のすわりが悪くなる
など。
直接はちみつを口にするわけではありませんが、はちみつ梅干しを与える時は1歳以降にしましょう。
また、カリカリ梅は塩抜きしてない梅干しと同じで塩分が含まれているので、3歳以降を目安にします。
とはいえ、添加物が多いため、健康面を考えても無理して与える必要はないでしょう。
子供に梅干しを与える時の注意点
子供(赤ちゃん)に梅干しを与える時の注意点は、2つです。
2.種の誤飲
子供の1日の塩分量の目安は、6〜11ヶ月…1.5g、1〜2歳…3g未満、3〜5歳…4g未満となっています。
最初に伝えたように、塩漬けした梅干し一粒に約1.5gの塩分が含まれていましたね。
6ヶ月~11ヶ月の子は、一粒で1日の塩分を摂ることになってしまいます。
赤ちゃんが塩分を多く取ってしまうと『塩化ナトリウム中毒』の恐れが!
塩化ナトリウム中毒になってしまうと、
・けいれん
・嘔吐
・意識障害
・くも膜下出血
などの症状が現れてしまうのです。
さらに、1歳児は小さじ1の塩で死亡してしまうとも言われています。
また、梅干しには種がありますが、種を取らずに子供に与えてしまうと誤飲の原因に。
梅干しを与える時は、必ず種を取ってから与えてくださいね。
離乳食の梅干しレシピ
「梅入りおかゆ」
離乳食中期から食べることができます。
<材料>
・塩抜きした梅干し半分
・ペースト状のおかゆ
<作り方>
①いつも作っているおかゆを作る
②①に梅を細かくすりつぶして混ぜる
<参考レシピ>
「梅干しうどん」
離乳食後期から食べることができます。
<材料>
・うどん1/3袋
・塩抜きした梅干し半分
・乾燥わかめ小さじ1くらい
・しらすお好みで
・だし汁200cc
<作り方>
①わかめを戻し、食べやすい大きさにする
②梅干しを細かく刻む
③しらすを湯通しする
④うどんを茹で食べやすい大きさにする
⑤すべてをだし汁に入れ煮込む
<参考レシピ>
まとめ
「梅干しはいつから食べられるのか」についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・そのままなら3歳を過ぎてから
・どちらも少量で、種は取る
・1歳未満の子に蜂蜜入りの梅干しはNG
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