妊娠中でもわかめが無性に食べたい時ってありますよね。
お味噌汁やうどん、酢の物など。わかめは色々な料理に入っています。
でも、妊娠中に海藻類はあまり良くないとも聞いたことありませんか?
そこで今回は、
・摂取量はどくらい?
・わかめを食べる際のポイント
について詳しく解説します。
妊娠中だけど「わかめが食べたい!」という方の参考になれば嬉しいです。
わかめは妊娠中に食べていい?
わかめは妊娠中に食べても良い食材になります。
妊娠中の悩みとして多いのが便秘です。
わかめには便秘の改善に欠かせない食物繊維が
- 乾燥わかめ……100g/5.8g
- 生わかめ……100g/3.6g
と豊富です。
人参の食物繊維が2.7gなので、わかめの食物繊維の多さが分かるかと思います。
食物繊維を摂取すると腸内環境が整い便秘の改善に繋がるので、むしろ妊婦さんは食べたい食材ですね。
ただし、食べ過ぎには注意!
食物繊維の摂り過ぎは腸を刺激するので、腹痛や下痢を起こすことがあります。
わかめに含まれるヨウ素について
また、わかめには食物繊維の他に「ヨウ素」というミネラルが含まれています。
ヨウ素は体内で甲状腺ホルモンを合成する働きがあります。
甲状腺ホルモンは、胎児の骨や脳が正常に発育するため欠かせないもの。
妊娠中にヨウ素が不足すると、胎児の発育不全や精神遅滞の原因となってしまうんです。
とはいえ、和食が中心の私たちの食生活では「ヨウ素が不足する可能性は低い」と考えて良いでしょう。
逆に、ヨウ素の摂り過ぎが問題になることも。
ヨウ素の摂り過ぎは甲状腺ホルモンが高まり、甲状腺の肥大や甲状腺がんを引き起こす可能性があります。
また、産まれた赤ちゃんに先天性甲状腺機能低下症を発症するリスクもあり、妊婦さんは注意したいところですね。
妊娠中のわかめの摂取量は?
厚生労働省によると、妊娠中の1日のヨウ素の上限量は2.4mgまでです。
2.4mgは生わかめだと約150g程度となります。
とはいえ、ヨウ素は海藻類に多く含まれていますから、実際にはもう少しわかめの量を減らして食べたほうがいいでしょう。
味噌汁やうどん、サラダ・酢の物・ふりかけ・わかめごはんも食べ過ぎないようにすれば問題ありません。
妊娠中の昆布・ひじきは?
昆布やひじきもわかめと同じ海藻類ですので、特にヨウ素の摂り過ぎに気をつける必要があります。
特に和食では昆布は出汁に、ひじきはおかずの一品として出されることが多いですね。
1日のヨウ素の摂取量は、海藻類全体の量として考えましょう。
わかめを妊娠中に食べる際の3つのポイント
ヨウ素の過剰摂取を防ぐためのポイントは、以下の通りです。
②麺類やカップめんの汁は全部飲まないこと
③わかめと合わせる形で塩昆布や佃煮を毎日食べないこと
が工夫点として挙げられます。
麺類やカップ麺の汁には既製の昆布出汁や昆布エキスが多く含まれているので、ヨウ素もそのぶん含まれているということになります。
また、妊娠高血圧症候群の予防のためにも、カップ麺の汁はあまり飲まない方が良いでしょう。
海藻類のヨウ素はちょっとした工夫で摂取量を減らせるので、食事の時に無理なく取り入れることが出来ますね。
また、わかめを妊娠中に安全に食べる際のポイントとして、生わかめは火を通すことをおすすめします。
まれにですが、生わかめでも食中毒を起こすことがあるからです。
わかめを妊婦さんが食べるメリット
わかめには食物繊維やミネラルといった栄養素が含まれており、適量であれば妊婦さんにたくさんのメリットがあります。
食物繊維は摂り過ぎに気をつければ便秘改善のほか、血糖値の上昇を抑える働きがあるので妊娠糖尿病のリスクを減らしてくれるんです。
また、ミネラルのひとつであるカリウムにはナトリウム(塩分)の排出を促す働きがあります。
むくみ対策や妊娠性高血圧症候群の予防になりますね。
他にはカルシウムもミネラルですから、妊婦さん自身のほかに胎児の骨や歯の形成には欠かせない栄養素です。
栄養豊富なのに低カロリーがうれしいわかめ。
妊娠中の体重管理が大変な妊婦さんでも、安心してヘルシーに食べられますね。
まとめ
「わかめは妊娠中に食べていいのか」についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・食物繊維やヨウ素の摂り過ぎに気をつける
・適量は生わかめで150gほどですが、他の海藻類と合わせて摂取量は考えよう
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