そうめんやお味噌汁にぴったりのみょうが。
たくさん薬味として使いたいところですが「みょうがには毒性があるから食べ過ぎはダメ」と聞いたことがあります。
物忘れはよく言われますが、それって本当なのでしょうか。
他にも何か影響があるのか気になります。
そこで今回は「みょうがを食べ過ぎるとどうなるか」を詳しく調べてみました。
また、1日の適量もお話しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
みょうがの食べ過ぎは大丈夫?物忘れ・下痢・気持ち悪いなどの影響?
①みょうがの食べ過ぎ:物忘れ
みょうがで物忘れがひどくなる医学的根拠はなく、昔から言い伝えられてきた「ただの迷信」なんです。
その由来は、お釈迦様の弟子の周利槃特(しゅりはんどく)という人物からきています。
槃特は「物忘れが激しく自分の名前さえ覚えられなかった」とされており、その槃特が亡くなった際にお墓から茗荷が生えたというのが一説として伝わっています。
そこから、茗荷=物忘れとイメージされるようになりました。
なので「みょうがを沢山たべると物忘れする」というのは迷信であり、実際にはないことなんです。
②みょうがの食べ過ぎ:下痢
みょうがには1個あたり0.4gの食物繊維が含まれています。
本来、食物繊維は腸内の水分を吸収し便のかさを増やして、腸を刺激する働きを持っていますが、大量に摂取すると下痢や便秘を引き起こしてしまうんです。
そのため、特に胃腸が弱い人がみょうがを食べ過ぎると、腸への刺激が強くなります。
ただし「1日の目安となる食物繊維量」は男性で20g以上、女性で18g以上です。
この量をみょうがで摂ろうとすると、約50個を食べることになります。
ですから、たくさん食べない限りは、食物繊維だけで下痢などお腹のトラブルの心配はほとんどないといえるでしょう。
しかし、みょうがにはもうひとつ「ミョウガジアール」という辛味成分が入っています。
この辛味成分がチクチクと胃腸を刺激することもあり、下痢を引き起こすことも考えられます。
③みょうがの食べ過ぎ:気持ち悪い
ミョウガジアールは抗菌作用があり、体に悪影響を与える菌の活動を防いでくれるのですが、食べ過ぎると殺菌効果が強くなりすぎてしまいます。
その結果、胃痛や腹痛を引き起こし気持ち悪さにつながってしまうんです。
そして、みょうがは食中毒を起こすこともあります。
みょうがには「肝蛭(カンテツ)」という寄生虫の卵や幼虫がついている場合がごく稀にあり、食中毒を引き起こします。
食中毒になると、
・下痢
・腹痛
・吐き気
・発熱
といった症状があらわれます。
肝蛭による食中毒を防ぐためには、よく水で洗い、肝蛭の卵や幼虫を取り除くか加熱すると良いでしょう。
みょうがは一日何個?適量について
みょうがは1日の摂取上限が設けられておらず、適量を定めることができません。
ただし、ミョウガジアールなどの刺激を考慮すると、1日多くても3個までにしたほうがよいでしょう。
また、妊婦さんや子どもは、食べる量・食べ方に特に気をつける必要があります。
みょうがには「シュウ酸」というえぐみ・苦味の成分が含まれており、カルシウムや鉄分などの栄養素の吸収を阻害する働きを持っているんです。
妊娠中の方や子どもにカルシウムや鉄分は重要な栄養素ですから、1日半個が適量となります。
そして、シュウ酸は「アク抜き」を行うことによって減らせるので、食べる前にはアク抜きをしましょう。
他にも食中毒のリスクを減らすため、加熱調理がおすすめです。
みょうがの栄養と効能は?
みょうがに含まれる栄養素は、
・ショウガジアール
・カリウム
・アルファピネン
・ゲラニオール
・カンフェン
などです。
これの栄養素には、
鎮痛・鎮静効果、むくみ解消、夏バテ防止、食欲増進、デトックス、頭をスッキリさせる
といった効能があります。
みょうがを食べ過ぎるとどうなる まとめ
みょうがの食べ過ぎについてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・下痢や気持ち悪さはあらわれる可能性がある
・適量は多くても3個が目安
・みょうがのシュウ酸はあく抜きする
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