この記事は「子供の朝ごはんにおにぎりだけって実際どうなの?」と、不安を持っている方へ書いています。
我が家には小学生の子どもがいますが、朝はとにかく忙しいんですよね。
起きてからの時間はあっという間にすぎるし、やることがいっぱいの中、バランスの取れた朝食を作るのは大変すぎます…。
しかも、気合を入れて作ったとしても、寝起きだから子供の箸もすすみません。
だから最近の朝ごはんはもっぱら、おにぎりとヤクルトの組み合わせです。
これだと時間もかからないし、子供の食いつきもいいんですよね。
でも、朝ごはんをおにぎりだけにしてしまうと…
・食育にならない
という心配があります。
実際のところはどうなのか、詳しくお話していきますね。
朝ごはんの不安を解消!
子供の朝ごはんがおにぎりだけではダメな理由
子供の朝ごはんが「おにぎりだけ」が好ましくない理由は、たった一つです。
それは……学力の低下。
文部科学省が全国の小学生を対象に学力調査をした結果「朝ごはんを毎日食べている子どもほど、学力が高くなる」というデータが検証されています。
なぜ『朝ごはんを食べないと学力の低下が起こる』のでしょうか。
それは、脳にブドウ糖が供給されないから。
※ブドウ糖とはご飯などの主食が体の中で消化され、作られる栄養素です。
頭を働かしたり、体を動かす時に、ご飯を食べていないとボーッとして本来の力は発揮できません。
また「おにぎりだけ」のデメリットとして、単純にお腹が空いて授業に集中できない…という点もあげられます。
たしかにうちの娘も「3限目からお腹が空く」と言っていました。
そうなると改めて『朝ごはんにおにぎりだけ』という生活は、見直そう…と思ってしまうかも。
いずれにしても、子どもの脳の発達や身体の成長のためにはご飯とおかずを食べ、たんぱく質などバランスのとれた栄養素の摂取が望ましいのです。
食べ物で脳と体は成長!
おにぎりだけだと食育にも影響あり?
食育にも少なからず影響があります。
「食育」とは、健康的な食生活を実行する力を育てる教育のこと。
生きていくうえで切り離せない食に関する知識と、バランスの良い食事を選択できる力を、経験を通じて学びます。
おにぎりだけだと、栄養のバランスも片寄ってしまいますし「朝ごはんっておにぎりだけでいいんだ」と子どもの中に記憶されてしまいます。
そうすると、どうなるか?
将来その子は大人になった時、食に対する知識が乏しく、適切な時に適切な食事を選べなくなってしまう可能性があるんです。
よって、おにぎりだけだと、食育にも影響があると言えるでしょう。
ただし、朝食がおにぎりだけだから「食育にならない」と決めてしまうのは少し暴論で、夜ご飯をきちんとした献立にしたりと、どこかでバランスを取ればOKかと思います。
食育は大事
栄養的にOK!子供の朝ごはんのおにぎりにひと工夫
今まで、お子さんの・栄養面・成長・食育と絡めて『朝ごはんがおにぎりだけだとダメな理由』を説明してきましたが、朝は親子ともに慌ただしい時間です。
やはりおにぎりは、作る側にも食べる側にも重宝するアイテム。
そこで、バランスが取れたおにぎりのアイデアとして、おかずを包むのはいかがでしょうか。
朝からおかずを何品を作るのは大変ですので、保存がきくものを作っておいたり、火の通りの早いもので作ります。
シーチキンマヨネーズ、鮭、たらこ、炒り卵、肉みそ、スパム…など。
それを、具にして握りましょう。
また、たまには海苔の代わりにお肉を巻いた「肉巻きおにぎり」も子どもが喜ぶと思います。
中にチーズや、野沢菜といった具を追加すれば栄養満点。
そして少し時間に余裕がある時は、具だくさんのスープや味噌汁、バナナやみかんといった子どもでも簡単に皮をむけるフルーツも付けておけばミネラルの補給もばっちり!
塩おにぎりのときは味噌汁と一緒に…とか、組み合わせを決めておくと良いですね
おわりに
「子供の朝ごはんにおにぎりだけは良くない」というのは、栄養面・食育面から見て、具のないおにぎりだけでは心許ない…という意味です。
今回ご紹介したように、中の具を工夫するだけで、その不安はずいぶんと解消されます。
それに追加して汁物やデザートをつければ、更に食事としてのバランスは取れたものとなりますね。
とはいえ「朝ごはんがおにぎり」だけ…の背景には、どうしても時間のなさだったり、子どもが朝から食べられないといった色々な問題があるのも事実。
「バランスの取れた朝食は必須です!」なんて押しつけるつもりはありません。
しかし、大抵の子どもは朝しっかり食べたほうが、頭も体も動きやすくなります。
一人ひとりの体質や状況を見極めて、その子にあった朝食を用意してあげたいものですね。