長く保存できる醤油ですが、更に長期に保存したい場合に冷凍できるのでしょうか。
一説によると「醤油は凍らない」と聞きました。
そこで今回は、
✔冷凍庫で凍らない理由
✔長期保存した場合はどうする?
について詳しく解説していきます。
醤油は冷凍できる?
大抵の食材は冷凍すると鮮度をキープできるものですが、醤油は家の冷凍庫では冷凍することができません。
醤油は保存食の代表です。でも、酸化しやすい調味料なんです。
封を開けて空気に触れる状態が続くと、赤茶っぽい色から真っ黒へ変化してしまいます。
光にも弱いので、色つきのビンや中が見えないペットボトルで売られていますよね。
なるべく空気や光に触れないようにして保管しておきたい調味料です。
醤油を冷凍することができれば、暗い中で菌の繁殖も抑えることができて安定して保管できます。
しかし、家庭の冷凍庫では醤油を冷凍させることが物理的にできないのです。
醤油が冷凍庫で凍らない理由は?
その理由は温度にあります。
醤油が完全に凍るのは−60℃前後です。−40℃でようやくシャーベット状になります。
気温がマイナス30℃の北極に置いても凍らないと考えると驚きですよね。
家庭の冷凍庫はどんなに低くしても−18℃前後ですから、凍らせる温度に至らないため醤油が凍らないんです。
凍る温度がここまで低いのは、醤油には溶け込んでいる物質が多いからです。
醤油は液体ですが水分量は60〜70%ほどと少なめ。アミノ酸や食塩、ブドウ糖といったものが溶け込んでいるため、その分氷点が低くなります。
ポン酢や納豆のタレも同じで家庭の冷凍庫ではシャーベット状になり、完全に凍らせることはできません。
醤油を長期保存したい場合はどうする?
未開封の醤油は、加熱殺菌されているため保存方法は常温で問題ありません。
昔から保存調味料として使われているだけあって、大きな工夫をしなくても長く保存できます。
開封後は空気に触れないようにフタをしっかり締めて、冷暗所もしくは冷蔵庫で保管しましょう。
醤油は長い期間保存できますが、風味はあまり長く保ちません。1ヶ月前後で使い切りましょう
まれに醤油の口の周りや中に白っぽいものができることがあります。カビに見えるかもしれませんが、これは酵母です。
酵母が発生した醤油を口に入れても問題はありません。しかし、口当たりが悪いので取り除いてから使うようにしましょう。
布でこすと取り除くことができますよ。
醤油は空気と同じく光によっても変化してしまいます。
光に触れると色が黒ずみ、透明感がなくなってしまうんです。
粘度が高くなりドロッとした醤油に変化してしまいますので、なるべく日光の当たらないところで保存しましょう。
まとめ
・醤油が凍る温度はマイナス60℃
・日持ちさせたい場合、開封後は冷暗所もしくは冷蔵庫で保存しよう
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