冬が旬の白子。
鍋やお味噌汁はもちろん、新鮮なら軽く湯通しするだけでも食べられます。
ただ、心配なのがアニサキスですよね。
アニサキスも同じ白っぽい寄生虫なので、目視でいるのかいないのか確かめるのは大変。
そこで今回は、
・白子の下処理の方法
・加熱調理の安全性
・白子の危険な食べ方
・アニサキスを食べるとどうなる?
について詳しく解説します。
スケソウダラの白子に寄生虫アニサキスはいる?
アニサキスは魚の内臓部分を好んで寄生します。
そのため、スーパーの白子であっても、アニサキスが寄生している可能性は十分あります。
またタラだけでなく、鮭、鯖、さわら、にしん、鯛、イサキ、フグの白子のいずれもアニサキスが寄生している可能性があります。
アニサキスの見た目は、幼虫でも長さ2〜3cm。
丸まっていると4mmほどです。
※渦巻状になっていることもあれば、太めの糸が動いているようにみえることもあります。
白子の表面にいる場合は目視で確認することができますが、内部に潜んでいる場合は目視で見つけるのは難しいです。
見つけるのが難しいからこそ、しっかりと下処理をしましょう。
白子のアニサキス対策!下ごしらえの仕方
アニサキスは洗った後に加熱することによって、安全に食べることが出来ます。
60度以上で1分加熱すれば、アニサキスは死滅するからです。
(70度以上なら1分未満)
また、加熱処理は食中毒対策としても有効ですね。
1.真水でやさしく洗う
2.太い筋を切り取る。この時に筋を取り過ぎると白子がばらけるのでほどほどに。
3.ひとくちサイズに切る
4.鍋に水をはり、白子を入れる
5.弱火~中火で加熱
6.中心温度が70度を超えていることを確認し、氷水に取る
お味噌汁などの汁物に使うときは食べやすいサイズに切ったあと、出汁にそのまま入れればOKです。
白子の危険な食べ方
加熱せず生のまま食べるのは危険です。
時おり「生食用」と書かれた白子もありますが、生で食べて良いわけではなく、サッと湯通しが必要です。
また加熱したつもりでも、時間が足りなかったり、温度が低い場合もアニサキスが死滅していない場合があります。
白子を一度にお湯に入れるのではなく、何回かに分けて入れるなど、お湯の温度が下がらない工夫も必要です。
いずれにしても、白子はしっかりと火を通しましょう。
白子にアニサキス!食中毒になる?
適切に加熱処理を行えば、たとえアニサキスがいても死滅しているため食中毒の原因とはなりません。
ただし、死滅したアニサキスでも食べてしまうと、アレルギー反応を起こすことがまれにあります。
加熱した場合でも、蕁麻疹など体調不良がみられたら医療機関を受診しましょう。
白子のおすすめの調理法
白子にしっかりと火が通るような調理法がおすすめです。
たとえば、刺身のような料理ではサッと加熱する代わりに、お湯の温度は高めに設定します。
◎白子ポン酢
70~80度のお湯で湯がくことで、プリっとした食感に仕上がります。
まとめ
「白子のアニサキス対策」についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・加熱処理すればアニサキスは死滅する
・死滅してもアニサキスによるアレルギーで体調不良になることも
・たとえ生食用でもお湯でサッと茹でよう
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