今回は蜂蜜は胃に悪いのかについてお伝えしていきます。
健康食品の代名詞とも言えるはちみつ。喉の状態を整えたり、エネルギー補給や保湿に使われたり……とマルチに活躍をしています。
私も、咳で寝付けない時ははちみつ湯を飲んで寝ています。
そんなはちみつですが「食べ過ぎてお腹の調子が悪くなった」という声も聞きます。
・はちみつとボツリヌス菌の関係
・はちみつの適量と効果的な食べ方
健康のために取り入れたのに、体調不良になったら残念ですよね。
効果的なはちみつの食べ方も紹介しています。
ぜひ記事をチェックしてみてくださいね。
はちみつは胃に悪い?それとも良い?
はちみつは胃腸に優しい食べ物の代表です。
米は消化吸収に5時間、肉は3時間かかるのに対し、はちみつは数分で消化されます。
はちみつの主成分は果糖とブドウ糖。どちらも単糖類です。単糖類はそれ以上分解する必要がないため胃腸に負担が少ない優秀な食べ物なんですよ。
また、はちみつには亜鉛やポリフェノールも含まれています。どちらも胃腸などの粘膜の回復を促す効果があります。
胃痛の症状の緩和にはハチミツを少量食べてみましょう。
はちみつで胃痛や下痢が起こる原因
胃腸に優しいとされるはちみつですが、胃痛や下痢につながることがあります。
原因は蜂蜜に含まれるグルコン酸。グルコン酸は腸内のビフィズス菌の働きを活発にさせるので便通改善に効果を発揮します。
ですが、はちみつを食べすぎるとその効果が強く出てしまうことも。
グルコン酸による効果が強く作用して、中には下痢や腹痛を感じる人もいるんですね。
蜂蜜の食べ過ぎでボツリヌス症になる?
2017年、離乳食でハチミツを口にした乳児が「乳児ボツリヌス症」で死亡したニュースがありました。
通常は大人がはちみつを口にしても「ボツリヌス菌による食中毒の危険はない」とされています。腸内細菌によってボツリヌス菌は死滅するためです。
ですから、大人が蜂蜜を食べ過ぎてもボツリヌス症になる可能性は基本的にありません。
一方で、乳児はまだ腸内細菌が少なく、ボツリヌス菌を殺すことができません。腸内で菌を増殖させてしまうことさえあります。
腸内環境の整っていない1歳未満の乳児にはちみつを与えるのは控えましょう。
はちみつの適量とおすすめの食べ方
はちみつの効果を引き出すには、以下のポイントに気をつけましょう。
・朝、昼、晩と3回に分けて食べる
・夜は就寝2〜3時間前までに食べる
はちみつはそのまま口にしてもいいですが、他の食品とあわせることでよりよい効果を期待できます。
ヨーグルトと合わせる
定番とも言えるヨーグルトとの組み合わせは、オリゴ糖とグルコン酸が善玉菌を増やす役割を担ってくれます。
整腸効果が期待できるので、便通に不安がある方にぜひ試してほしい食べ方です。
レモンと合わせる
レモンのクエン酸は疲労回復効果があります。
ハチミツはすぐに消化吸収されるので、運動後のエネルギー補給にもぴったり!
運動部の差し入れの定番「はちみつレモン」は理にかなっているんですね。
寒い日ははちみつ湯にレモンを加えた「レモネード」も同様の効果が期待できますよ。
一方で、気をつけたいこともあります。
ハチミツは加熱するとビタミンの一部が壊れて栄養価が下がってしまいます。熱々の料理に加えるのではなく、なるべく常温で口にするといいでしょう。
まとめ
・大量に食べるとグルコン酸の影響で下痢になることもある
・大さじ1〜2杯を1日3回に分けて食べるのが適量
どんな食べ物でも食べ過ぎは体に悪い影響が出ます。はちみつも例外ではなく摂りすぎると腹痛や下痢の原因に。適量を守って健康的な体作りをしていきたいですね。
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