今回はローストポークの生焼けについてお伝えしていきます。
最近、レシピ本でも目にするようになったローストポーク。ローストビーフよりコスパがいいのは嬉しいですよね。
そんなローストポークですが、中心部分がほんのりピンク色のものも目にします。
ローストビーフは中心が赤いイメージですが、ローストポークはどうなのでしょうか?
「ポークは火を通した方がいい」って聞きますし判断に迷います。
・生焼けローストポークの再加熱方法
・低温調理をするときに気をつけたいこと
もし生焼けのローストポークを食べてしまったらどうしたらいいのかも紹介しています。
ぜひ記事をチェックしてみてくださいね。
ローストポークが生焼けかどうかの見分け方!ピンクすぎる場合は?
ローストポークは「見た目で生焼けかどうか判断するのは難しい」と言われています。
肉の中心部分がピンクでも危険というわけではありません。
ローストポークが生焼けかどうかみるには、調理用の温度計を使うのがベスト。肉の中心温度が65℃以上になっていれば問題ないと言えます。
肉の殺菌の目安は温度ごとに違います。
✔70℃で3分以上の加熱
✔75℃で1分以上の加熱
低温調理で作るローストポークは調理時間も長めです。
中心部の温度が63℃以上で30分以上保たれていれば、殺菌されていると考えていいでしょう。
竹串を使った判断方法もあります。
肉の一番分厚い部分に竹串を刺し、透明な肉汁が出てくれば火が通っている証拠です。
赤っぽい肉汁はまだ加熱が足りない状態ですから、少し火を入れるようにしましょう。
生焼けローストポークを食べたらどうなる?
「豚肉はしっかり加熱してから食べる」と聞きますが、生焼けっぽいローストポークを食べてしまうと不安ですよね。
生焼けの豚肉はサルモネラ菌やカンピロバクターによる食中毒や、E型肝炎ウイルスの感染リスクがあります。
食中毒となると多くの場合は長くても72時間ほど続く腹痛や下痢が起きますが、稀に死に至ることもあります。
見た目ではローストポークが生焼けかどうかの判断は難しいもの。
妊婦さんや体の抵抗力の弱くなっている人、健康に不安のある人は、ローストポークを避けるのも選択肢の一つでしょう。
ローストポークが生焼け!おすすめの再加熱方法
生焼けローストポークは再加熱が可能です。
オーブンとレンジ、それぞれの加熱方法を紹介します。
オーブンで加熱する
オーブンで再加熱すればおいしさがキープされるのでおすすめです。
1. オーブンは180℃のやや低めの温度で予熱しておく
2. 適当な大きさにカットしておきます。あらかじめカットすることで、まんべんなく火を入れることができます。
3. 15分を目安に加熱する。中心部分の温度が65℃以上の温度になっていればOKです。
電子レンジで加熱する
火の通りが不安なら電子レンジで加熱もできます。
適当な大きさにカットした肉を皿に並べます。ふんわりとラップをして、10秒単位でこまめに加温し、様子をみていきましょう。
長い時間加熱してしまうと、ジューシーさが失われ焼き豚のようになるので注意してくださいね。
生焼けにならないローストポークのポイント!低温調理の注意点は?
おいしいローストポークを作るには調理器選びが大切です。
低温調理器と炊飯器、それぞれでの作り方と注意点を見てみましょう。
①低温調理器を使う
ローストポークの調理温度は65℃前後が殺菌されて、旨みも逃げ出さない最適な温度です。塊肉(ロース500g)をジップロックや湯煎調理が可能なポリ袋に入れて、水を張った鍋に入れます。
あとは低温調理器を65℃に設定するだけです。時間は2時間30分〜3時間30分ほど。
肉の厚みに左右されるので、短めの時間からスタートして中をチェックするといいでしょう。
②炊飯器を活用する
炊飯器を活用すればローストポークは作れます。
塊肉(ロース500g)をジップロックに入れて水(100mlほど)を張った炊飯器に入れて「炊飯」を押すだけです。
炊飯器の内部温度は100℃近くになります。低温調理器よりもジューシーさは負けてしまいますが、短時間で手軽に作れますよ。
加温中はなるべく肉を空気と触れさせないようにします。袋に入れたらしっかりと空気を抜くのがポイント。
取り出した肉は強火で熱したフライパンで焼き色をつけます。外側だけカリッとした食感は病みつきになりますよ。
まとめ
・中心部分が65℃以上で、竹串で刺して透明の肉汁が出れば生焼けではない
・再加熱は低めの設定温度のオーブンか電子レンジで可能
生焼けローストポークは食中毒のリスクがありますが、加熱の基準時間が守られていればリスクを抑えることができます。
気になる時は料理用の温度計で中心部分の温度を測ってみると安心ですね。