喫茶店に角砂糖があると、ついつい手を伸ばしてぽりぽり食べてしまう……そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
ちょうどいいサイズで、ストレートに甘さを味わえるので1個2個と病みつきになってしまいます。
本来の角砂糖は飲み物に入れるのが想定された使い方です。そのまま食べるのはありなのか気になりますよね。
・角砂糖を食べ続けて出てくる影響
・砂糖依存症(シュガージャンキー)になっていない?
角砂糖を食べることへの疑問について紹介していきます。ぜひご一読いただき理解を深めてみてください。
角砂糖をそのまま食べるのはあり?
角砂糖をそのまま食べるのはありかなしか、と聞かれたらやはり「なし」となるでしょう。
あまり体にいいとは言えませんが、ごくごくたまに1かけら口にする程度であれば問題ありません。
砂糖の怖いところは、味に慣れてしまうところ。
日常的に角砂糖をそのまま食べていると、より多くの甘みが欲しくなってしまいます。
角砂糖の栄養成分は炭水化物(糖質)のみで食物繊維やタンパク質、ビタミンなどが含まれてないため角砂糖を食べても満腹感を得ることができません。
角砂糖を食べ続けていると、どんどん欲しくなるというループにはまってしまうのです。
角砂糖をそのまま食べると病気になる?
角砂糖を食べることで気になるのが口の中の病気です。
歯肉炎や歯周病を引き起こす菌は糖を餌として活動します。
歯周病の原因になる歯周病菌は血管内に入ると血栓を作り、心臓病や脳梗塞を引き起こすことも。
歯の中に限らず、命に関わる病気の原因になってしまいます。
2014年に「甘くない砂糖の話」というオーストラリアのドキュメンタリー映画が公開されました。
その内容は「1日にティースプーン40杯の砂糖(角砂糖40個分)を60日間摂取し続けたらどうなるのか」を監督自らが実験するというもの。
ちなみに角砂糖40個分は、オーストラリア人の1日の平均摂取量だそうです。
60日後に出た結果は悲惨なものでした。
・体重増加
・日常生活に支障が出るほどの倦怠感とイライラ
・内臓脂肪が増えてすぎて糖尿病一歩手前
・甘いものを常に考えてしまう
角砂糖をそのままたくさん食べると、病気を引き起こすのは間違いないようです。
角砂糖をそのまま食べるのは、砂糖依存症の可能性?
砂糖依存症は「シュガージャンキー」とも言われています。
角砂糖をそのまま食べることが日常になっている人は、砂糖依存症になっている可能性があります。
とはいえ、砂糖は完全な悪者ではありません。脳や神経のエネルギー源になるのは、砂糖などが分解してできるブドウ糖だけです。
将棋の試合では、プロ棋士たちが砂糖をそのままかじる光景を見ることもあります。
疲れていると甘いものが欲しくなるのは自然なことですが、甘いものがないとイライラし始めたら要注意!
糖分をたくさん摂ると、体内でホルモンの反応が起こって元気な時とイライラする時が繰り返されます。イライラを取り除くため、甘いものを口にするというループが出来上がってしまうのです。
砂糖はマイルドドラッグと表現されることもあるんですよ。
砂糖依存症になりかけているという人は、おやつを工夫してみてください。
フルーツや芋、栗などの自然な甘みに慣れることが大切です。物足りないと感じる時はハチミツを少し加えるのもおすすめですね。
少しずつ角砂糖を口にする量を減らしていければ成功です。
まとめ
程よい大きさでついつい口に運んでしまう角砂糖は、食べすぎると体へ悪影響が出てしまいます。
・糖は歯周病菌のエサに!歯周病から血栓ができて、心臓病や脳梗塞に発展するリスクがある
・角砂糖をたくさん食べ続けたら、倦怠感やイライラで日常生活に影響が出てしまう
・砂糖依存症になると、常に口に砂糖を入れておかないと気が済まなくなってしまうかも
当サイトでは食べ物に関する色々な情報を紹介しています。
興味のある方は、その他の記事もぜひご覧くださいね。