山芋が手に入ったら、とろろご飯にして食べることがよくあります。
生で食べることが多い山芋ですが、食べ過ぎるとおならが出るなど少し困った影響があるんです。
そこで今回は、
・山芋を食べる時のポイント
・効果や効能
について詳しく解説します。
山芋を食べ過ぎるとどうなる?
山芋っておいしいのでついつい食べ過ぎてしまいますよね。
食べ過ぎてしまいがちな山芋ですが、食べ過ぎてしまうとどんなことが起こるのか見てみましょう。
①おなら
山芋はデンプンが豊富な食材です。
デンプンには、アミラーゼやオキシターゼという分解酵素がたくさん含まれています。
分解酵素には整腸作用があり、腸内環境を整えてくれる効果があります。
消化を促してくれるので、腸が活発に動き、お腹が張る人やおならが出やすくなる人も多いです。
②腹痛や下痢
山芋には食物繊維もたくさん含まれています。
食べ過ぎてしまうと食物繊維の過剰摂取になり、腹痛や下痢を引き起こすことも。
普段からお腹が弱いという人は気を付けたほうがいいでしょう。
③アレルギー
「山芋を食べると口の周りが赤くなってしまう」という人も結構いますよね。
山芋はかぶれやじんましんなどを引き起こす成分が含まれているので、肌になにかしらのアレルギーが出る可能性があります。
もともと山芋アレルギーではない人でも、食べ過ぎてしまうとアレルギー症状が出ることもあるんです。
皮膚だけでなく、呼吸器症状が表れることもあるので気を付けなければいけません。
特に子供に与えるときはアレルギーには充分注意したいです。
加熱したものを1歳を過ぎてから与えるようにして、まずは1さじから試してみるようにしましょう。
山芋を食べる時のポイント
山芋を食べる時の効果的な食べ方について紹介します。
山芋は生でも食べれるし、加熱しても食べることができます。
しかし、調理方法によっては栄養が失われてしまうこともあるんです。
山芋には、レジスタントスターチという成分が含まれています。
レジスタントスターチというのは「難消化性デンプン」のことで、胃で消化されずに大腸まで届くデンプンのことです。
便秘に効果がありますが、レジスタントスターチは熱に弱いです。
加熱してしまうと効果がなくなってしまいます。
ですから、山芋を食べるなら生で食べるのがおすすめです。
山芋の効果・効能
山芋を食べるとどんな効果・効能があるのか見ていきましょう!
血糖値がゆるやかに上がる
血糖値は糖尿病の人やダイエットで糖質制限をしている人には重要ですよね。
山芋に含まれるレジスタントスターチと食物繊維は、食後の血糖値の急激な上昇を防ぎ、ゆるやかにする効果が期待できます。
食欲増進・疲労回復
「山芋を食べると元気が出る!」というイメージがありますよね。
山芋のぬめり成分には胃の粘膜を保護する役割があり、胃腸の働きを活発にするジアスターゼという消化成分も含まれているので食欲増進効果が期待できるんです。
また、アルギニンやビタミンB群といった、疲労回復に効果のある成分も含まれています。
夏の暑い時期というのは食欲がなくなってしまいがちですが、山芋ならさっぱりしていて食べやすいし、食欲増進・疲労回復効果も期待できるなら一石二鳥ですよね!
また、食欲が落ちてしまいがちな、つわり中の妊婦さんにもおすすめの食材です。
まとめ
山芋を食べ過ぎると、お腹の不調やアレルギー症状の心配があることが分かりました。
ただし、同時に胃の粘膜を保護する作用がありますので、食べ過ぎにならない範囲であれば食欲増進効果が期待できます。
食欲がなくてもご飯にかけたり、お蕎麦にかけることでスルスルと食べられますから、スタミナ切れの時ほど山芋を上手く食生活にとりいれたいところですね♪