塩は料理に欠かせない調味料です。
塩の賞味期限はあまり意識したことありませんでしたが、真夏の暑すぎる部屋に放置してしまった塩が「腐ってないのか?」急に心配になりました。
そこで今回は、
・塩がカビ臭い原因
・正しい保存の仕方
・古い塩の使い道
について詳しく調べてみました。
そもそも塩は腐るの?
塩は微生物が繁殖できる環境ではないため、腐りません。
もし細菌がついてしまっても、塩の浸透圧の働きで、付着した細菌の細胞から水分を奪います。
水分を奪われた細菌は死滅するため、塩は腐らないとされているのです。
また、食卓塩などの純粋な塩はカビだけでなく、ダニがつく心配もありません。
ただし、容器を移すときに素手で触ることで手の脂が付いたり、料理に使う際に他の食品が付いた場合は、その有機物にカビが生える可能性はあります。
塩の賞味期限
塩は時間が経っても品質の変化がほとんどないとされるため、賞味期限がありません。
とはいえ、塩に他の食品が混ざった場合は別です!
減塩タイプやハーブソルト、トリュフ塩、わさび塩、ごま塩などは腐ったり成分が劣化しやすいため、賞味期限が設定されています。
塩がカビ臭いのはなぜ?
純粋な塩そのものがカビることはありませんが、匂いを吸着しやすい性質をもっているため、香りの強い物の近くに保存すると香りが移ることがあります。
そのため、においが混ざりあって、カビ臭くなってしまうことも。
また、他の食品が混ざった塩は腐ることがあるので、カビ臭い場合は傷んでいる可能性があります。
塩の品質が劣化してしまう環境
高温多湿の場所に置くと、空気中の水分をふくんで塩が固まってしまいます。
また、温度変化が激しくても、保存容器内に発生した水分で固まってしまうことがあります。
塩の適切な保存方法
塩を保存する時に気を付けたいポイントは次の3つです。
・温度や湿度の変化が少ない場所に置く
・臭いの強いものの近くには置かない
コンロ周辺に置くと調理の際には便利ですよね。
でも、コンロを使うと熱が塩に伝わってしまったり、料理の蒸気があたってしまうので気をつけましょう。
また、シンク下も湿気がこもりやすい場所です。
保存場所としておすすめできません。
そして、冷蔵庫での保存も「出し入れの温度差」で結露する可能性があります!
なので、こちらもおすすめできません。
塩を正しく保存するには、密閉性の高い容器や湿度をコントロールしてくれる素焼きの容器、珪藻土のスプーンなどを使って常温で保存しましょう。
その際に、においの強いものと一緒に保存してしまうと臭気を吸着してしまうので、気になる臭いの近くには置かないことも大切です。
古い塩の使い道
「賞味期限は大丈夫でも、古くなってしまった塩を口にするのは抵抗がある…」
そんな時でも塩は、以下のような活用方法があるんです。
洗う時に、スポンジに塩を付けて洗うだけで研磨されて茶渋が落ちます。
・バスソルト(入浴剤)として使う
お風呂のお湯に大さじ2~4杯程度をいれて浸かると、身体の芯まで温める入浴剤になります。
ただし、使用の際は設備が傷まないよう追い炊きの使用は控えてください。
また、入浴後はすぐにお湯を抜き、バスタブについた塩分はしっかりと水で洗い流しましょう。
・ソルトスクラブ(角質ケア)
膝・かかと・肘・背中などにおすすめです。
ただし、刺激を受けやすい顔や、皮膚が弱い方は使わないでください。
身体が濡れている状態の時に塩だけでスクラブしても良いですし、ホホバオイルなどを足してマッサージソルトにしてもOKです。
オイルの量は自分の好きな質感になるよう調整して使ってください。
まとめ
「塩は腐るのか?」という疑問と賞味期限についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・混ぜ物がしてある塩はカビが生えたり腐る可能性
・保存の際は高温多湿は避けて常温保存が基本
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