食物繊維が豊富なごぼう。きんぴらごぼうや豚汁に欠かせない食材です。
でも、ごぼうが赤くなっていることがよくあります。
ごぼうの中が赤やピンクなのは、なぜでしょう。
そこで今回は、ごぼうの中が赤いのは食べられるのか?原因について詳しく解説します。
また、腐ったごぼうとの違いについてもお話しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
ごぼうの中が赤い!古いの?食べられる?
ごぼうを切った断面が赤くなっていると、「食べても大丈夫?」と一瞬不安になりますよね。
実は、赤くても食べられます。
ごぼうに含まれる「ポリフェノール」の一種「サポニン」が酸化することで、赤やピンク色に変色してしまうんです。
傷んでいるわけではありませんので、食べても体への影響はありません。
ただし、酸化しているという事は古くなっているので、えぐみを感じる場合があります。
気になる場合は、赤い部分を取り除きましょう。
腐ったごぼうとの違いについて
赤やピンクに変色しているだけなら「大丈夫」とお話しましたが、下記のような特徴があれば腐っているので、残念ですが食べるのはやめましょう。
・ぐにゃぐにゃに柔らかくなっている
・皮や断面にぬめりがある
・表面にカビが生えている
「少し変だな」と思いつつも食べてしまった場合、激しい腹痛があれば食あたりの可能性があるので病院へ行きましょう。
また、腐っているわけではないのですが、「傷んでいる」と判断される状態のごぼうは「中に空洞がある」ことも稀にみられます。
中の空洞は収穫時期が過ぎて成長し過ぎてしまったり、時間経過で水分が飛んでしまったことが原因です。
食感が悪くなってしまうのであまり美味しくありませんが、腐っていないので食べることが出来ます。
ごぼうが赤い時の対処法は?
ごぼうが赤くてえぐみが強い場合は、変色したところを取り除くか、きんぴらごぼうのような味が濃くて色が気にならない料理にします。
また、変色を事前に防ぐには、ごぼうを切った際にすぐに酢水にさらしましょう。
酢の割合は水1L(カップ5杯)に対して、大さじ1~2杯ほどです。
水にさらす時間が長いと大事な栄養も流れ出てしまうので、さらす時間は2~3分くらいで十分です。
ごぼうの新鮮さを保つ保存方法は?
ごぼうの保存方法は色々あるので、用途に合わせて選びましょう。
すぐには使わないけれど常温で保存したい場合は、土付きのものを選びます。
1.洗わずに新聞紙で包む
2.根の方が下になるように立てる
3.冷暗所に置く
保存の目安は1〜2週間ですが、冬なら1か月以上持ちます。
ですが、梅雨時期や夏場の気温や湿度が高くなる季節は腐りやすいため、常温よりも冷蔵庫での保存がおすすめです。
【土つき・冷蔵】
1.洗わずに冷蔵庫に立てて入る長さにカットする
2.新聞紙で包み、ジップロックなどの密閉出来る袋に入れる
3.冷蔵庫の野菜室に立てて入れる
保存期間の目安は2か月ほどです。
【洗い済・冷蔵】
スーパーなどで売っている洗浄済みのごぼう。
調理には大変便利ですが、この状態で買った場合は常温保存は諦めてください。
1.冷蔵庫に立てて入る長さにカットする
2.1本ずつきっちりラップをしてジップロックに入れる
3.冷蔵庫の野菜室に立てて入れる
保存期間の目安は1週間ほどです。
ラップをする際に空気が入ると酸化しやすくなるので、なるべく入らないようにしましょう。
【カット済・冷蔵】
1.ごぼうを使いたいサイズにカットする。
2.保存容器に薄めの酢水を作り、カットしたごぼうを入れる。
3.酢水につけたままの状態で冷蔵庫に入れる。
保存期間の目安は3〜4日ほどです。
酢水は毎日交換が必要です。
この方法でごぼうの変色は防げますが、栄養が多く流れ出る可能性があります。
【カット済・冷凍】
1.ごぼうを使いたいサイズにカットする。
2.カットしたごぼうを2~3分酢水にさらし、ザルで水切りする。
3.キッチンペーパーで軽く水分を拭き、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍庫に入れる。
なるべく薄く並べて冷凍してから1~2時間後に一度ほぐしておくと、使用する時に必要分だけ取り出せて便利です。
保存期間の目安は1~2ヶ月ほどです。
ごぼうの中が赤色! まとめ
「ごぼうが赤い原因と食べられるのか」についてお話しました。
ポイントをまとめます。
・「酸化=古い」なので、えぐみがある可能性
・赤みが気になる場合は取り除くか、味の濃い料理に使う
・変色を防止するために酢水に浸けよう
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