あさりに寄生虫はいる?白い・カニのようなものは食べても害はない?

あさり

「アニサキスで食中毒」というニュースをみると、魚介類の寄生虫が心配になってしまいます。

中でもあさりはよくお味噌汁にするのですが、寄生虫はいないのでしょうか。

また、あさりを食べていて、白い糸みたいな物体や小さいカニのようなものを発見した人もいるかもしれませんね。

寄生虫なのか、食べてしまって大丈夫なのか気になります。

そこで今回は「あさりに寄生虫はいるのか?食べても害はないのか」を詳しく調べてみました。

アニサキスについてもお話していますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

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あさりに潜む寄生虫とは?

あさりに潜む寄生虫は、「カイヤドリウミグモ」と「ピンノテレス」の主に2種類です。

カイヤドリウミグモは、約1000種類ほどいるウミグモの一種で、体長は1センチほど。

あさりの身に寄生し、体液を吸って成長するため「海の吸血鬼」とも呼ばれています。

食べても人体に害はありませんが、多いもので50匹ほど寄生していて見た目が気持ち悪いので、発見したら捨てるようにしましょう。

ピンノテレスは、二枚貝に潜む小さなカニであるカクレガニの一種で、ピンノと略されて呼ばれることが多いです。

約100種類ほど存在しており、あさりの身の中ではなく、殻の中に寄生しています。

ピンノのオスは寄生した貝を自由に出入りできますが、メスは貝殻の中で成長し10~15mm程になるため、貝から出られなくなってしまうそうです。

ピンノも食べても人体に害はありません。ただ、甲殻アレルギーを持っている人は注意し、取り除くようにしてください。

また、ピンノの方にエビやヤドカリなどの甲殻類に寄生する”フクロムシ”という寄生虫がいる場合がありますが、こちらも食べても害はありませんので安心してください。

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あさりにアニサキスはいない?

あさりにアニサキスはいません。

アニサキスは海水中で卵が孵化し、それをオキアミが食べてそのオキアミを鯵やサバ、イカなどが食べ、最終的にクジラやイルカなどの哺乳類に寄生します。

この食物連鎖の中にあさりなどの貝類が含まれないため、アニサキスは寄生することはなく、いないとされているのです。

稀に半透明な棒状のモノが出てくる時がありますが、それは貝の内臓の桿晶体(かんしょうたい)という部分で、アニサキスではないので安心してください。

また、色がついた長細い物がついているときがありますが、「ゴカイ」という水生動物やただのゴミの可能性が高いため、寄生虫ではありません。

寄生虫がいる・いないアサリの見分け方は?

カイヤドリウミグモがいるあさりは、死んでいることが多いです。

そのため、加熱しても貝が閉じたままだったり刺激を与えても反応しなかったりしたら、あさりが死んでいるので捨てるようにしましょう。

死んでいるあさりは異臭がしたり、水が白く濁ったりします。

ちなみに死んだあさりを食べても害はありませんが、日にちが経って腐ってしまったものを食べると腹痛や下痢・嘔吐などの食中毒症状を起こす可能性があるので、食べないよう注意です。

また、ピンノがいるあさりは大きく成長することができないため、身が小さい傾向にあります。

あさりに寄生虫はいる? まとめ

「あさりに寄生虫はいるのか」についてお話してきました。

ポイントをまとめます。

・あさりの寄生虫は「カイヤドリウミグモ」と「ピンノテレス」の主に2種類
・どちらも食べても人体には影響がない
・あさりにアニサキスはいない
・カイヤドリウミグモがいるあさりは死んでいることが多く、ピンノがいるあさりは身が小さい傾向

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