らっきょうといえば食物繊維が豊富で「体にいい」といわれる食材です。
でも、食べ過ぎると腹痛など体調不良になることもあります。
美味しすぎてつい何粒も食べてしまうと、後悔してしまうかも。
そこで今回は、
・食べ過ぎた時の対処法
・らっきょうの適量
・栄養や効果効能
について詳しく解説します。
らっきょうは害がある?食べ過ぎる3つのデメリット
らっきょうは体にいいものですが、食べ過ぎてしまうと害があるのでしょうか?
らっきょうを食べ過ぎてしまった時に起こる症状には、どんなものがあるのか見ていきましょう。
①腹痛・胃痛・下痢
らっきょうには「硫化アリル」という成分が含まれています。
硫化アリルには殺菌効果があり、胃や腸の悪玉菌をやっつけてくれる健康効果が期待できますが、食べ過ぎると胃へ刺激となり胃痛の原因になることも。
また、硫化アリル以外にも「フルクタン」という水溶性食物繊維も豊富です。
たくさん食べることで腹痛や下痢を引き起こしてしまうこともあり、おならも出やすくなってしまいます。
②頭痛
まれなことですが、らっきょうを食べ過ぎると頭痛がすることもあります。
らっきょうの食べ過ぎで起こる頭痛も、先ほど説明した「硫化アリル」と言う成分が関係しています。
また、らっきょうには「チラミン」という成分も含まれており、チーズやチョコレートなどにもある成分です。
このチラミンも体質によっては、頭痛を起こしてしまうことがあります。
③鼻血が出る
らっきょうに含まれる硫化アリルは、血液をサラサラにする効果があります。
血液をサラサラにすることで動脈硬化などの予防になりますが、食べ過ぎてしまうとかえってサラサラになりすぎて鼻血が出やすくなってしまうこともあるんです。
島らっきょうの食べ過ぎは?
島らっきょうは、生でも食べられるらっきょうです。
沖縄名物として有名で生でも食べられますが、辛みや香りがとても強いという特徴があります。
また、普通のらっきょうのように「硫化アリル」が豊富に含まれているので、島らっきょうを食べ過ぎても「腹痛・頭痛」などの症状を起こすことがあります。
他にも口臭もかなりきつくなるので注意が必要ですね。
島らっきょうは生でも食べられますが、加熱することで硫化アリルを抑えることができますので、加熱して食べるのもおすすめです。
らっきょうを食べ過ぎた時の対処法
もし、らっきょうを食べ過ぎて腹痛や頭痛が起こってしまったという場合には、少し胃を休めるようにしましょう。
硫化アリルが原因で胃腸に刺激を与えてしまい、体が弱っている可能性があります。
しばらくは胃にやさしいものを食べたり、体を横にして回復させるようにするといいですね。
また、胃への負担を小さくするため、らっきょうを食べる前に牛乳を飲むのもおすすめです。
らっきょうの適量について
らっきょうは食べ過ぎると不調が起こってしまいますが、とても健康効果の高い食材です。
らっきょうの適量は1日に3~5粒となります。
ただし、刺激が強いので「ちょっと胃の調子が悪いな…」というときは、少なめにしておきましょう。
らっきょうの栄養と効果効能
らっきょうにはどんな栄養や効果効能があるのか見ていきましょう!
水溶性食物繊維
らっきょうには「フルクタン」という水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
水溶性食物繊維には血糖値の急激な上昇を防ぐ効果や、糖や脂肪の吸収をゆるやかにしてくれる効果があります。
ダイエット中や、血糖値が気になる方におすすめです。
硫化アリル
硫化アリルは食べ過ぎると腹痛や頭痛といった症状を引き起こす事が考えられますが、適量であれば健康効果の高いものです。
抗酸化作用や抗菌作用があり、血中コレステロールを下げたり肝臓の解毒を手伝うという効果も期待できます。
ビタミンC
らっきょうにはビタミンCも含まれているので、免疫力を高めたり活性酸素を除去してくれる効果が期待できます。
ビタミンC含有量はニンニクの2倍もあります。
美肌効果も高く、女性にもおすすめです。
カリウム
カリウムには体内の余分な水分を排出してくれる役割があります。
むくみに悩んでいる方には欠かせない成分ですね。
塩分をとりすぎてしまった時に食べれば、むくみ解消や高血圧が気になる場合にも効果が期待できます。
まとめ
らっきょうを食べ過ぎると、腹痛や鼻血が出るといった影響があることが分かりました。
とはいえ、らっきょうは体に良い成分が豊富に含まれています。
1日5粒を目安にすることで、デメリットよりもメリットのほうが実感しやすいと思います。
わたしが栄養系の学校に行っていた時、先生が「らっきょうは体に良いんだ!」と力説していたことを今回思い出しました。
みなさんも食べ過ぎない範囲で、らっきょうを食べてみてくださいね♪