子供も大人も大好きなハンバーグ。
でも、中まで火を通すのって難しいと思いませんか?
よく焼いたはずなのに、割ってみると肉が赤かったり…。ややピンクっぽく食べても良いのか判断に困ることもあります。
そこで今回は、ハンバーグが生焼けかどうかの見分け方と、生焼けになる原因について詳しく解説。
あわせて生焼けになった時の対処法についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
ハンバーグ生焼けの見分け方は?
ハンバーグが生焼けかどうかの見分け方は、大きく分けて2つあります。
①割ってから肉の色を見る方法
「焼けたかなぁ」と思ったら、最も火が通りにくい中心部を割ってみてください。
もし、肉に赤みがあれば生焼けの可能性大!
ただし、肉の状態によっては赤やピンクっぽい色でも焼けている場合があります。
「なぜ焼けているのに赤く見えるのか?」というと、肉の発色現象が関わっているんです。
豚肉ミンチに多いのですが、肉と玉ねぎの成分が結びつくことにより、加熱しても生焼けっぽい色になります。
なので、「肉の色を見る」というのは、火が通っているのか判断しにくいんです。
より確実な生焼けの見分け方は、以下の「肉汁の色を見る」になります。
②肉汁の色を見る方法
竹串でハンバーグの中心部を刺します。
そうすると、中から肉汁が出てきますので、何色なのかを見ましょう。
生焼けの場合はドリップと呼ばれる、赤い汁が出ます。
火が通っていれば、濁った灰色か透明の肉汁になります。
竹串を刺すだけなので、ハンバーグの形を壊したくない人にもおすすめの方法ですよ。
なぜ?ハンバーグが生焼けになる原因
ハンバーグが厚すぎる
ハンバーグの厚みが3cm以上になると、火から中心部までの距離が遠くなってしまうので、火の通りに時間がかかってしまいます。
表面上はこんがり焼けていても、中は生焼けということも。
お店では分厚いハンバーグが出てきますが、家庭で同じように作るのは温度管理など難しい場合が多いです。
火加減が強すぎる
強火~やや強めの中火で焼くと、早く焼けて表面に焦げ目がついて美味しそうに見えます。
ただ、それは見た目だけで、しっかりと中まで火が通っていません。
中に火が通り切る前に、外のほうが焼けきってしまうからです。
生焼けのハンバーグを食べちゃった!食中毒は大丈夫?
生焼けのハンバーグを食べたからといって、必ずしも食中毒になるとは限りません。
例えば食中毒を発症する目安は、サルモネラ菌なら1万〜10万個ほどの菌が必要と言われています。
なので、少し食べてしまったからといって「必ず食中毒になる!」という訳ではないのです。
とはいえ「じゃあ食べても大丈夫」という訳ではないので、生焼けの場合は再加熱してください。
生焼けのハンバーグに入ってる食中毒の原因菌は、カンピロバクターやサルモネラ菌、O157と言われる腸管出血性大腸菌などです。
菌の種類によって潜伏期間が違うので、食べたその日に症状が出ないから安心というわけではありません。
上記で紹介した菌の潜伏期間は、
・サルモネラ菌…5~72時間
・O157 …4〜8日
です。
生焼けのハンバーグを食べたその日、もしくは数日後に腹痛や嘔吐、発熱や血便といった症状が現れた場合は、早めの受診をおすすめします。
生焼けになったハンバーグの対処法について
ハンバーグが生焼けになってしまった時は、フライパンや電子レンジで再加熱しましょう。
フライパンで再加熱する際は、強火にすると中に火が入る前に外が焼けすぎてしまうので、弱火で蓋をして蒸し焼きにします。
焦げつきが気になる方は、少量のお湯や料理酒を振りかけると、焦げることなく弱火でも早く火が通りますよ。
電子レンジを使うときは、耐熱皿にハンバーグを移して軽くラップをかけ、600wで1分~1分30秒ずつ加熱してください。
長い時間加熱してしまうと、水分やせっかくの脂が抜けきりパサパサになります。
また、最終手段として煮込みハンバーグにする方法も!
生焼けのハンバーグでも、トマトソースやホワイトソースと煮込むことで、簡単に中まで火が通ります。
味にバリエーションも出てくるので、とてもおすすめですよ。
ハンバーグが生焼けにならないための2つのコツ!
①空気を抜く
ハンバーグをこね終えたら、形を作る時に両手でタネをキャッチボールするようにし、中の空気を抜きましょう。
空気をしっかり抜くことで、部分的なハンバーグの膨らみがなくなり、焼きムラ防止になります。
また、最も火が通りにくい中心部を凹ませ、薄くすることもポイントです。
あとは、中心部に氷を埋め込んでそのまま焼くという方法があります。
②弱火で蒸し焼き
ハンバーグを焼く時はフライパンをしっかりと温め、弱火~中火で火を通していきます。
片面を焼いたあとは蓋をして蒸し焼きにすることで、中まで火が通り生焼け防止になります。
焦げ目をつけたかったら、最後に強火でサッと焼き目をつけましょう。
蒸し焼きにする段階で、再加熱と同じようにお湯や料理酒を入れると、火が通りやすくなってジューシーなハンバーグになります。
まとめ
ハンバーグが生焼けかの見分け方についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・生焼けになる原因はハンバーグの厚みと火力
・生焼けになった時はレンジとフライパンでそれぞれ再加熱
・生焼けにならない作り方のコツは、成形時の空気抜き、真ん中をくぼませる、片面を焼いたあとは弱火で蒸し焼き
せっかく作ったハンバーグでお腹を壊しては、元も子もないありません。
もし生焼けだったとしても、簡単に再加熱できるのでぜひ試してみてくださいね♪