子どもの日に飾る鯉のぼり。
とはいえ、その色の意味はあまり知らないものです。
黒・赤・青が基本の色ですが、他の色の鯉のぼりが泳いでいる風景も見かけます。
そこで今回は鯉のぼりの色の意味、吹き流しについて詳しく調べてみました。
また、順番や決まりも紹介していますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
鯉のぼりの色の意味や理由は?順番や決まりはあるの?
そもそも鯉のぼりは、江戸時代に中国から伝わった「激流を登りきった魚は竜になれる」という登竜門伝説が由来です。
その伝説から男の子が生まれると「健やかな成長をとげ困難を乗り越えて、成功を勝ち取れるように」という願いが、鯉のぼりに込められるようになりました。
そんな鯉のぼりの色ですが、江戸時代は黒い真鯉だけだったようです。
当時の黒い真鯉は「子供」をあらわしていたため、今のように大きくなく、外に飾る幟(のぼり)に旗をつけたような形でした。
その旗の泳ぐような姿が人気になり、大きくなっていったようです。
今現在の鯉のぼりは、黒・赤・青が主流で、他には緑や紫の鯉も。
そして、色には以下のような意味があります。
・赤い緋鯉(お母さん)…夏や火をあらわしている。明るく暖かさを感じる色は家庭を照らす母親そのもの。
・青や緑、紫(子ども)…草木のように生命の伸び伸びとした様子をあらわしている。
基本的には順番が決まっており、一番上が大黒柱のお父さんを表す黒い真鯉。
その次に、お母さんを表す赤い緋鯉。
そして、その下に子どもたちを表す子鯉という順番です。
吹き流しの色と意味について
黒い真鯉の上にある吹き流しは本来「青(緑)・黒(紫)・赤・黄・白」の5色で構成されています。
中国からの陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)に由来し、「木・火・土・金・水」を意味しているんだとか。
吹き流しを鯉のぼりと共に飾るようになった理由は諸説ありますが、魔除けの意味を込めている、武家がはじまりなど色々な説があるようですね。
また、吹き流しに二本の線が引いてあるものは、子孫繁栄を願ったものです。
女の子だけでも鯉のぼりは飾っていいの?
江戸時代から鯉のぼりを立てるのは「男の子のため」といった意味合いが強かったものですが、「女の子だけだから立ててはいけない」といった決まりはありません。
ただ、女の子にはひな祭りがあるので、飾るにしても部屋の中に置いておける小さいタイプを買い求める傾向が強いようです。
おすすめの鯉のぼりを紹介
最近では真鯉と緋鯉の色は変わりませんが、子鯉を表す色を青ではなく緑や紫にするおうちもあるようです。
子どもがある程度おおきくなっているなら個性を尊重して好きな色を選ばせたり、子どもの数だけ子鯉を増やせる鯉のぼりを選ぶことも。
また、庭にポールを打ち込んで立てる「埋込み型」の鯉のぼりだけではなく、砂袋などで支える「スタンドタイプ」やベランダの柵に取り付ける「取り付け型」も人気です。
住宅地で近隣トラブルになりにくい、室内に飾れる「置物タイプ」の鯉のぼりもカラーバリエーションが豊富で、購入する家族が増えている傾向があります。
鯉のぼりの色について まとめ
鯉のぼりの色の意味についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・赤い緋鯉は温かいお母さんを
・青や緑、紫は伸び伸びとした生命の象徴である子どもを
・吹き流しの色は魔除けの意味をもつ
・女の子だけのおうちでも飾ってOK。人気なのは室内タイプ
・最近では鯉のぼりの子どもをあらわす色が多種多様になり、バリエーションが豊富
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