今回は腐ったお米の特徴についてお伝えしていきます。
精米したお米はどれくらいの期間おいしく食べられるかご存知ですか?
以前、一度に10kg買って半年かけて食べたのですが、3ヶ月目以降は風味の劣化が激しく全然おいしくありませんでした。
艶もないし、ボソボソとした食感で口にするのがしんどく感じるほど。
・「腐ったお米」と「古米」の違い
・お米をおいしく保つ保存方法
精米だけでなく、炊いた後のお米についてもまとめています。
お米が腐るとどうなる?簡単な判断方法
まずは、お米が腐っているかどうかの判断方法を見てみましょう。
炊く前と炊いた後のお米が腐ったかどうかの見分け方をお伝えしますね。
お米を炊く前
炊く前のお米が腐るのは稀です。
というのも、食べ物が腐るにはある程度水分が必要ですが、精米にはあまり水分がありません。しかし、もし腐った場合は酸っぱい臭いがしたり異臭を感じることもあります。
✔表面のカビ
湿気が高かったり水気があるところに置いておくと、米の表面にカビがはえることがあります。一度、お米をといだ後にうっかり忘れて数日放置したことがありましたが、表面に灰色のほわほわした毛が生えていました。
生のお米は、風通しのいいところに置いておいても、半年ほどで黄ばんで茶色っぽくなります。
お米を炊いた後
炊いた後のお米はたっぷりと水を含んでいます。
常温で放置するとあっという間に腐ってしまうので要注意!
腐ったご飯は、糸を引いたり、すっぱいにおいがしたりと、あきらかな変化が現れます。
また、炊飯器の保温機能を使っていても、長時間の放置は腐る原因になります。
メーカーによると保温時間の限界は12〜24時間ほど。炊いた後は1日以内に食べるようにして、食べ切れない分は冷凍保存するようにしましょう。
腐った米と古い米との違いは?
時間がたった精米が腐っているのか、ただ古いだけなのかはなかなか判断がしづらいもの。
簡単な見分け方のポイントを見てみましょう。
腐ったお米
お米が腐っているか判断するには、においを気にしてみましょう。
酸っぱいにおいがしたら要注意!腐敗とまではいきませんが、米が酸化している証拠です。
風味や食感が落ちているので、おいしく炊けません。
虫が発生したり、変色したお米も注意が必要です。
米が黒やグレーになっていたら、米自体にカビが発生している可能性があります。
古いお米
精米して半年以上経過したお米は「古いお米」と判断していいでしょう。
炊く前の古米は茶色っぽくくすんでいて、乾燥したような質感に変化します。
3ヶ月以上経ったものは、劣化が始まっていると考えて良さそうです。
こうするとお米は腐る!気をつけたいポイント
お米を腐らせないためのちょっとしたポイントを紹介します。
炊く前のお米
精米は想像以上にデリケートです。
熱と光に弱いため、冷暗所に保管するのが基本です。
とはいえ、年中同じ温度を保つのは難しいので、冷蔵庫の活用がおすすめです。
野菜室はお米を冷やしすぎず、ちょうどいい環境を作ってくれますよ。
・シンク下に置かない
少し前まではシンク下のスペースに保存するのがポピュラーでした。
実はシンク下は湿気が多い場所なので米の保存には不向きなんです。
風通しも悪く、虫も発生しやすい環境です。
棚や冷蔵庫などに保存するのがいいですね。
炊いた後のお米
炊飯器の保温機能を使って、しばらく置いている人も多いでしょう。
炊飯器の保温機能の限界は、通常12〜24時間です。
何度も開け閉めするとしたり、冷やご飯を継ぎ足すと、腐って嫌な匂いを発するようになります。
・15℃以下の温度を保つ
炊いたご飯は、冷凍が一番おいしい保存方法です。
ですが、お弁当となるとそうはいきませんよね。
夏場のお弁当はびっくりするくらい腐りやすいので、保冷バッグは必須です。
あわせて保冷剤もいれて、中の温度が15℃以上にならないように工夫してみてくださいね。
お米の保存期間と保存方法
精米したお米がおいしく食べられるのは、1〜2ヶ月です。
この期間に食べ切れる量だけ買うのがポイントです。また、お米は匂いを吸いやすいので、なるべく密閉できる容器に保存します。
ガラス製やプラスチック製など専用の米びつもありますが、ペットボトルや蓋付のびんを活用してもいいですよ。
虫の侵入を防ぐためにも、しっかりと蓋ができるものにしましょう。唐辛子を一つ米びつにいれておくと、虫除け効果が期待できますよ!
なるべく直射日光は避けて、冷暗所での保管がおすすめです。
スペースが許すのであれば、冷蔵庫に保存するのがベスト。
それでも、「米は安い時にまとめて買いたい!」というときは、玄米の状態で買うと少しだけ長く保存できますよ。
玄米は米の水分の流出が少なく、長めに保存ができます。使う分だけ都度精米していけば、劣化を最小限の抑えて長く保存ができます。
まとめ
・湿気が多い場所に置いておくと、カビが生えたり虫が発生したりする
・炊いたお米は15℃以上の場所に放置しない
・炊飯器の保温機能の時間を守る
精米はあまり腐ることはありませんが、風味が落ちるのは意外と早いもの。
大量ストックはせずにこまめに買い足すといいですね。