秋は柿がおいしい季節です。
とはいえ、食べ過ぎるとどうなるのか意外と知られてはいないところ。
食べ過ぎて何となく不調を感じた事がある人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、
・柿の適量、2個だと多いの?
・柿のカロリーや栄養
について詳しく解説します。
柿の食べ過ぎはどうなる?6つのデメリット
秋を感じさせてくれる鮮やかな柿ですが「旬だから」「今の時期しか出回らないから」と言って食べ過ぎてしまうと、様々な症状を引き起こす危険性があります。
①便秘、下痢
柿に含まれるタンニンは、下痢止めに効果があるといわれる栄養素です。
タンニンが腸のたんぱく質と結合することで保護膜をつくり、腸への刺激を抑えます。
しかし、下痢止めになるということは、摂り過ぎるとすると便が固くなり便秘を引き起こす可能性があるということです。
また、柿には水溶性食物繊維であるペクチンも含まれています。
水溶性食物繊維は腸内で水分を含んでゲル化するため、こちらも過剰に摂取すると下痢を引き起こしてしまうんです。
柿の食べ過ぎは、お腹の調子が悪くなるんですね。
②太る
柿1個分のカロリーは126kcalです。
デザートとして食べるならケーキを食べるよりはヘルシーですが、それでも2個食べるとおよそ250kcaとなりカロリーの摂り過ぎになってしまいます。
また、糖質も果物の中では高め。
余った糖は脂肪として蓄えられるため、肥満のもとになります。
他にも、柿を食べ過ぎると体の冷えを招く原因になり、基礎代謝が落ちるので太ることになりますね。
③柿胃石
頻度は多くありませんが、柿を食べ過ぎることで胃の中でうまく消化されず塊となる「柿胃石」を発症するケースが報告されています。
柿胃石は嘔吐・胃痛の症状が見られるほか、症状が悪化することで腸閉塞になる危険性もあります。
④頭痛
柿にふくまれるタンニンの収れん作用により、頭痛が起こることがあります。
頭痛の原因はひとつではないですが、柿の食べ過ぎで血流が悪くなり、緊張型頭痛や肩コリを感じる人もいるようです。
⑤貧血
タンニンが鉄と結びつくことにより、体内への鉄分の吸収を妨げます。
その結果、鉄分不足で貧血が起こります。
⑥体を冷やす
柿が「体を冷やす」といわれるのは3つの理由があります。
・貧血になるから
・東洋医学では体を冷やす食べ物に分類されているから
といったものです。
中でも利尿作用により体が冷えるのは、排尿の際に熱も一緒に放出してしまうからだと言われています。
どれくらいだと食べ過ぎになる?1日2個は多いの?
農林水産省の食事バランスガイドによると、柿であれば1日の適量は2個と示されています。
なので、柿を2個食べても食べ過ぎにはなりません。
とはいえ「毎日食べたい」のであれば、もう少し控えた方が良さそうです。
実際に毎日のように、柿を2個以上食べる生活を何日も続けて、柿胃石を発症したケースもあります。
適量を守るだけでなく、柿を連日食べたい場合は1日あたり1個に減らしましょう。
妊婦さんと子どもの適量
体の小さなお子さんや妊婦さんの場合は、1日1個に留めることをおすすめします。
妊婦さんは特に貧血や体の冷えには注意です!
冷蔵庫に入れた柿だと更に冷えやすくなるので、少しづつ食べるようにしてくださいね。
柿のカロリーと栄養
柿1個(200g)、干し柿1個(30g)のカロリーと栄養は下記の通りです。
カロリー | 糖質 | ビタミンC | 食物繊維 | |
柿 | 126kcal | 26.6g | 140mg | 3.2g |
干し柿 | 82kcal | 17.6g | 0.6mg | 4.2g |
食物繊維を摂りたい場合は干し柿の方がおすすめですが、ビタミンCを摂りたい場合には生の柿が圧倒的におすすめです。
その他にも柿には、
- カリウム
- βカロテン
- リコピン
- ゼアキサンチン
などが含まれています。
まとめ
「柿を食べ過ぎる影響」についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・まれに柿胃石を発症することも
・柿の適量は1日2個
・毎日のように食べるなら1日1個がおすすめ
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