しいたけは「サッとあぶるだけで食べられる」と思われがちですが、実は生食できないきのこなんです。
とはいえ、火が通っても見た目の変化があまりないので、生焼けじゃないかなと心配なことも。
そこで今回は、しいたけの生焼けがダメな理由と、焼けたかどうかの見分け方を分かりやすくお話します。
また、目安となる加熱時間も解説していますので、ぜひ最後までご覧くださいね!
しいたけの生焼けが危ない理由は?
「新鮮なものは生で食べても大丈夫」という話も耳にしますが、しいたけは生焼けでは食べられません。
しいたけを生のまま食べた場合、付着している雑菌による食中毒で腹痛・吐き気を引き起こす可能性があります。
もし、生焼けのしいたけを食べてしまっても必ず症状が出るわけではありませんが、腹痛や気持ち悪さがあったら我慢せずにお医者さんに行きましょう。
また、生焼けが原因で「しいたけ皮膚炎」と呼ばれる症状を引き起こす可能性も!
通常の食中毒よりも発症までに時間がかかることが多く、生焼けを食べてから1~4日後にあらわれるのが一般的です。
胸からお腹、背中に至るまで、我慢できないほどのかゆみを伴う線状の発疹が出現します。
生焼けのしいたけだけではなく、干ししいたけの戻し汁やシイタケ加工品を口にした場合は発症の可能性があるので気を付けましょう。
しいたけが生焼けかどうかの見分け方を解説
しいたけに熱が通っているかを判断するポイントは「ヒダの水分・大きさ・シワ」の3つです。
①ヒダの部分に水分が浮き出ている。
しいたけを焼く際は傘を下に焼きましょう。
すると、上にしているヒダの部分にふつふつと水分が出てきます。
②しいたけ自体の大きさ
しいたけは加熱すると小さくなります。
焼く前よりも小さくなっているかが、火が通っているかの判断材料です。
③かさにシワができているか。
生しいたけのかさにはハリがあります。
加熱を確認するときは、かさに細かいシワが入っているか見てみましょう。
しいたけの加熱時間と正しい焼き方のコツ
フライパンやホットプレートなどフタが出来る状態で焼く場合は、中弱火でじっくり5分ほど焼きましょう。
焦げ目をみながら火加減を調節してください。
魚焼きグリルやバーベキューの鉄板や網などフタのない状態の場合は、強火で5~6分ほどの加熱が目安です。
また、トースターで焼く場合は5分程度が目安です。
しかし加熱時間は、しいたけの厚みや調理器具によっても変わります。
ヒダの部分に水分がでてくるのを、加熱の目安にしてください。
どの調理器具でも、しいたけを丸ごと焼く際にはヒダの部分を上向きにして、裏返さずに焼いてください。
ヒダの部分にでてくる水分には、しいたけのうまみが濃縮されています。
焼いている途中で裏返してしまうと、せっかくの美味しいエキスを逃がしてしまいます。
他にも調理前に30~60分、天日に干すだけでビタミンD(カルシウムやリンなどの骨を作る、ミネラルの吸収を促進するはたらき)の含有量が増え、調理した際の香りも増します。
ザルなどにかさを下にして広げて置いておくだけなので、調理前に時間があるようであれば試してみてくださいね。
しいたけの生焼けは危ない まとめ
「しいたけの生焼け」についてお話してきました。
ポイントをまとめます。
・下痢や腹痛になるおそれ
・生焼けが原因で起きる「しいたけ皮膚炎」にも注意
・火の通りの目安はヒダの水分・大きさ・シワ
・焼く時は裏返さないほうが風味がよい
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