生クリームが泡立たない時の応急処置!酢・レモン汁・ジャムがおすすめです

「せっかくの生クリームが泡立たない……」

生クリームはお菓子の肝！

それなのに、何十分と頑張っても泡立たないとがっかりですよね。

実際に「生クリームがなぜか液体のまま」との声も多いんです。

そこで本日は、栄養士の学校で学んでいた私が

・生クリームが泡立たない時の原因＆応急処置

・泡立たなかった生クリームの活用法

についてお伝えします。

生クリームが泡立たなくて困っている方は、ぜひご覧ください。

生クリームが泡立たない原因は?
生クリームが泡立たない時の対処法
泡立たなかった生クリームの活用術
生クリームが泡立たないまとめ

生クリームが泡立たない原因は?

生クリームは固まらない時もあれば、反対に固まる時もありますよね。

違いはなんでしょう。

いくつか原因があるので、解説します。

水分

水分が入ってしまうと、泡立ちません。

生クリームの脂肪分と水が分離してしまうからです。

ボウルやハンドミキサーなど「調理器具に水が数滴ついているくらいなら大丈夫」との意見もありますが、水分が少しでも入ってしまうと泡立ちが悪くなるというのが実感です。

室温

生クリームの泡立てでポイントとなるのが、室温！

温度が高くなる夏だと、泡立ちまでに時間がかかりますね。

本来、生クリームの泡立て温度は5℃～10℃が最適。

冷えたボウルに氷水で外側から冷やすと良いですね。

生クリームの種類

植物性クリーム、乳脂肪分の低いクリーム(35％)以下のものはNG！

「泡立つ」という状態は、生クリーム中の脂肪球同士がぶつかり合うことにより起こります。

だから、脂肪分が多いものを使いましょう。

パックに「種類別：クリーム」と記載されていて、動物性の乳脂肪分40％以上のものがおすすめです。

砂糖のタイミング

砂糖は最初から全部入れます。

メレンゲだと数回分けて投入しますが、生クリームに分けて入れると、砂糖が溶け切る前にクリームが分離してしまうからです。

手動で行っている

手動で一生懸命混ぜても泡立ちますが時間がかかるため、温度が上がる夏は厳しいですね。

スピード勝負なので、生クリームが温まってしまうと、ますます泡立ちとは程遠い状態に……。

素早く泡立てるためにも、自動のハンドミキサーがあるとラクですよ。

とはいえ「手動で頑張りたい！」方もいると思います。

そんな時は、泡立て器の回転方向を変えてみましょう。

ランダムに動かすことで空気が入りやすくなって、泡立ちやすくなります。

生クリームが泡立たない時の対処法

生クリームが泡立たなくても諦めないでください。

レモン汁、ジャム、酢を使ってみましょう。

私のおすすめの順番は、①レモン汁、②ジャム、③酢です！

レモン汁

生クリームの油分とレモンの酸が分離する現象を利用します。

私も泡立たなくて困った時は「レモン汁」に頼りっぱなし。

200mlの生クリームに4滴ほど入れるだけで、5分とかからず固まります。

「今までの苦労は！？」って感じで、本当にあっという間です。

気になる出来上がりの味ですが、酸っぱさが気にならずレモンタルトのクリームのような爽やかな風味となります。

ジャム

ジャムに含まれるゲル化剤・ペクチンが生クリームを固める効果あり！

200mlパックの生クリームに大さじ2を入れます。

こちらもジャムを入れてから、5分とかかりません。

難点は生クリームにジャムの色がついてしまうことですが、使うジャムの風味が感じられるので、とても美味しく仕上がります。

酢

そして、最後は酢！

「生クリームにお酢？」って思いますよね。

でも、ミツカンのHPでもしっかりと記載されている方法なんです。

植物性か動物性によっても異なりますが、いずれもお酢を5%（100mlの生クリームに対して小さじ1杯）加えることで早く泡立つ傾向にあります。味については、お酢が入ると後味にわずかに酸っぱさを感じます。
※お酢の添加量が2.5%の場合は、効果が見られませんでした。
引用：http://faq.mizkan.dga.jp/faq_detail.html?page=1&category=17&id=1116

植物性生クリームですと、早く泡立つ・ツヤが出ると言ったメリットがある反面、出来上がりのボリュームがやや小さくなるようです。

動物性生クリームは、仕上がりに大きな差は見られないという事でした。