天ぷらのとり天が赤い色をしている場合、「ひょっとして生焼け?」と心配になることがあります。
鶏肉の生焼けは食中毒になることもあるので、とても危険です。
本記事では、赤いとり天のリスクや心配しない調理方法について解説します。
✔生焼けかどうかを見分ける方法
✔生焼けの鶏を食べてしまったリスク
✔生焼けにしないためのコツ
とり天が生焼けになる原因
とり天が生焼けになる原因はいくつかあります。
1. 温度の管理不良
揚げる油の温度が適切でない場合、とり天が生焼けになる可能性があります。
油の温度が高すぎると外側が早く焦げてしまい、中まで十分に火が通りません。逆に、温度が低いと皮が柔らかくなり、中までしっかりと火が通らないことがあります。
2. 材料の前処理不足
とり天には事前に適切な下処理が必要です。鶏肉を薄く切ったり、下味を付けたりすることで柔らかくなり火の通りがよくなります。
3. 皮や衣の厚さ
とり天の皮や衣の厚さも生焼けの要因に。
皮や衣が厚い場合は内部まで均等に火が通りにくくなるため、生焼けになる可能性があります。
これらの原因を避けるためには油の温度を適切に管理し、材料の下処理を丁寧に行い、皮や衣の厚さにも注意しましょう。焦げ付かずに中までしっかりと火が通るように、調理には時間と根気が必要です。
とり天が生焼けかどうかを見分ける方法!赤いのは危険?
とり天が生焼けかどうかを見分ける方法としては、以下の2つの点に注意することが重要です。
とり天が生焼けの場合、外側の衣が白っぽくなります。通常は外側がややきつね色や薄い茶色に焼けていることが理想的です。切ってみて内部がしっかりと火が通っているかどうかも確認しましょう。もし内部が赤く生っぽく、半透明の部分があれば生焼けの可能性があります。
2.感触:
触った時にぐにゅぐにゅしたり、箸や手で割けない場合も中まで火が通っていないサインです。
また、鶏肉は火が通っていても部位によってピンク色のこともありますから、総合的に見て生焼けかどうかを判断しましょう。
生焼けのとり天を食べるリスク
生焼けのとり天を食べると体に悪影響があります。
鶏肉は生のまま食べると、サルモネラやコレラ菌などの細菌の感染源となる可能性があります。これらの細菌は人体に病気を引き起こすことがあり、食中毒の症状(下痢、嘔吐、腹痛など)を引き起こすことがあります。
2.消化不良や胃腸の負担:
生焼けのとり天は消化しづらく、胃や腸に負担をかける可能性があります。消化不良や胃もたれの症状を引き起こすことがあります。
上記のリスクを避けるためには、少しでも「生焼けかどうか怪しいな」と感じたら、再加熱するか食べないでおきましょう。
とり天を生焼けにしない調理のポイント
とり天を生焼けにしないための調理のポイントは以下の通りです。
1. 材料の下処理
鶏肉は薄く切ったり、下味をつけたりすることで調理がスムーズになります。鶏肉の厚さを均一にして、料理酒などの調味料を浸透させると内部まで火が通りやすくなります。
2. 油の温度管理
とり天を揚げる際には油の温度を適切に管理することが重要です。
油の温度が高すぎると外側が焦げて中まで火が通らず、温度が低いと皮や衣が柔らかくなります。
揚げる油の温度は約170〜180度が適切とされています。温度計を使用して確認すると安全です。
3. 調理時間の確保
とり天の調理には十分な時間が必要です。焦げ付かずに中までしっかり火を通すためには、少なくとも両面を均等に揚げることがポイント。
焦げ目がついていても内部が生焼けであれば、さらに加熱する必要があります。
4. 余熱
とり天を揚げた後は余熱を利用して、内部の熱を均一に伝える方法もあります。
「唐揚げでは余熱で火を通すとジューシーになる」なんて聞きますよね。とり天も同じなんです。
揚げたとり天を一度取り出して、余熱によって内部の余熱が残るまで放置することで内部まで火を通しましょう。
生焼けっぽいとり天の再加熱方法
とり天が生焼けっぽくなってしまった場合は、再加熱して中までしっかりと火を通すことが大切です。以下に再加熱の方法をご紹介します。
– 予熱をしっかり行い、オーブンを約180度に設定します。
- 生焼けのとり天をオーブン皿に並べ、約5~10分間加熱します。
2.フライパンを使用する方法:
- フライパンを予熱し、適量の油を入れ、弱火~中火にして熱します。
- 生焼けのとり天をフライパンに並べ、両面を均等に加熱します。内部が完全に火が通るまで加熱しましょう。
3.オーブントースターを使用する方法:
- オーブントースターを予熱し、生焼けのとり天をトースターの中に並べます。
- 約5~10分間加熱しましょう。トースターでの加熱は焦げやすいので、様子を見ながら行ってくださいね。
まとめ
✔生焼けの鶏を食べると食中毒のリスクあり
✔生焼けにしないためには厚さを均等にするなど下処理から行おう
これらのポイントを守りながら調理することで、とり天の生焼けリスクを最小限に抑えることができます。安心で美味しいとり天をお楽しみくださいね。